カテゴリー別アーカイブ: 貝合わせ
自然の貝で貝香合作り
港北カルチャーセンターで、貝香合作りの短期講座を行います。
皿貝、はまぐり、ヒオウギガイの3種を、パール粉や金銀箔で
装飾したものです。
完成した作品は、絵を描いて貝合せに仕立てる他、食器としても
使えるので、珍味入れやわさびをのせたり、ティーバックトレー
としても使えます。
またアクセサリトレーとしてもいいかと思います。
美しいものを生活に取り入れる…そのように楽しんで頂ける講座を
考えております。
ご検討、よろしくお願い致します。
講座日:6/6(土)、7/4(土)、8/1(土) 全3回
時間 :15:30〜17:30
皿貝を食す
皿貝を入手しました。
皿貝は白貝とも呼ばれ、マルスダレガイ目ニッコウガイ科の2枚貝です。
市場にはアラスジサラガイ、ベニザラガイ、サラガイの3種が入りますが、
全て皿貝として扱われます。
貝を使いたいので、この道具を使って貝柱を切り、むき身にしました。
今回はワイン蒸しにしてみました。
クセのない淡白で、上品な味です。
なので色々な調理法が楽しめそうです。
表は白い皿貝ですが、内側が美しいピンクをしています。
現在、この貝で講座の企画が複数進行中です。
お知らせ出来る状況になりましたら、ブログにアップします。
ハマグリ貝 キズ隠し
近年のハマグリ貝は、金属製の熊手のようなジョレンという道具を
船で引いて海底をさらうという採り方で、キズがついていることが
多いとお知らせしてきました。
このキズを貝の歴史として慈しむのが、貝合せの遊び方としては
よろしいのではないかと思いますが、どうしても辛いという方も
おられます。
NHK学園市川オープンスクールのAさんのなさった方法は、それに
対するひとつの解決策です。
メキシコ貝の厚貝(ある程度厚みのある貝)を埋め込まれました。
メキシコ貝自体、強い光沢感があるものですので、とても存在感が
あります。
ハマグリ貝を貝合せの遊び道具としてではなく、作品と考えるのであれば、
このような方法の他、対処方法があります。
チャレンジしてみたい方は、教室でご相談下さい。
はまぐり貝の購入 2015.春
カリキュラムの「貝合せ」では、ご自分ではまぐり貝を召し上がって
頂いた貝を磨いてから、金箔を貼るという作業に取り組んで頂いて
います。
はまぐり貝が市場に出回るのは季節があり、3月のひなまつりまでが
大きいサイズが手に入りやすいと、度々このブログでもお知らせしてきました。
たまたま近隣のスーパーで大きなサイズの貝が販売されていました。
このようにパックされてしまっていると、貝の状態が確認出来ません。
大抵綺麗な面が表に出ていて、裏側がガッカリするくらいキズがついていた
となります。
少々アヤシイ人物になってしまいましたが、出来る範囲で表面の様子を確認し、
色柄が好みのものを購入しました。
中味はおいしく食べました。
蝶番の部分は無理に外さず、このまま水に1ヶ月漬け込んだら、磨く
準備が出来ます。
なかなか綺麗な色柄なので、磨くのが楽しみです。
昨年10月以降に受講を始めた方は、貝合せのカリキュラムはまだまだ先の
ことになりますが、入手しやすいこの時を狙って購入されておくのを
オススメ致します。
同じ時期に受講を始めた方が全員磨き終わったところで、金箔を貼る
日程を決定します。
初めて貝を磨く方ばかりですので、想像以上に時間がかかります。
余裕を持って臨まれるためにも早めのご準備をお願い致します。
ハマグリ カニとの戦い
ハマグリ貝には、その貝が生育してきた歴史が刻まれていると
以前のブログに書きました。
稚貝として放流された時期や、ツメタガイとの戦いなど、貝の
表面に現れているのです。
画像の貝は「カニ」に襲われたものと思われます。
これは貝の両方の同じ位置にキズがあるところから、カニと分かる
のです。
つまりカニのはさみで挟まれたあとという訳です。
近年関東地方の外洋では、ジョレンという金属製の熊手のようなもので
ハマグリの取るようになり、表面に深いキズのついた貝が多くなって
しまいました。
貝合せの制作では、なるべく貝表面がきれいなものを入手したいところ
ですが、なかなか難しいようです。
日本の古典文学には、お姫様がキズのある貝を愛でたという一文があるそう
です。
貝合せの遊びは、表面を見て神経衰弱のように合うものを探す遊びですので、
キズがあると目印になります。
それをお姫様は愛でたのです。
カニによるキズであれ、ジョレンによるキズであれ、いにしえのお姫様のように
その貝の歴史を思って愛でるというのもよろしいのではないでしょうか?
ホンビノス貝は駄目
金繕いの教室での貝合せのカリキュラムでは、ご自身でハマグリを
召し上がって頂いて貝を入手してもらうようお願い致しております。
これに対し最近ハマグリではなく、ホンビノス貝を購入される方が
増えてきました。
ホンビノス貝はハマグリと同様のマルスダレガイ科の2枚貝ですが、
本来は北米に分布するもので、日本には船舶のバラスト水に混ざって
1900年代末に東京湾に定着したと考えられています。
食品偽装問題以降「ホンビノス貝」と表示されるようになってきましたが、
かつては「大あさり」、現在でも「シロハマグリ」「大ハマグリ」と称して
販売されている場合があります。
これでは間違えて購入されても仕方ありません。
貝合せの製作上は同じ2枚貝なので、変わりはないのではないかと考える方も
おられるかもしれません。
しかし貝合せのカリキュラムは、ハマグリがいかに日本の文化に根付いている
ものかということを含めて学んで頂く機会でもあります。
お手数ですが、どうぞ「ハマグリ」をご購入下さい。
ハマグリ貝入手の季節
ハマグリ貝の入手によい季節になりました。
お正月前までは、サイズが大きいハマグリが出回ります。
そのあと少し小振りなサイズになり、ひな祭り(3月3日)まで
店頭に並びます。
これを過ぎると出なくなり、再び店先に並ぶのは初夏の稚貝(ぜんな)
となります。
金箔が貼り映えする大きいハマグリをご希望の方は、これからの季節、
特にお正月直前が狙い目です。
下の画像は磨き前後を並べたものです。
左が磨き前、右が磨き後です。
一組の貝なのですが、処理する前後で色ツヤが全く違うのがお分かり
頂けると思います。
教室で貝の磨き方をご説明すると、必ず皆様驚いて下さいます。
講師としては、それが楽しみでもあります。
講座を受講し始めた方は、どんな驚きがあるのか楽しみにしながら
ハマグリを入手下さい。
自然のひおうぎ貝
先日「洗浄済み」のひおうぎ貝をお持ちになった方がおられました。
そのまますぐ製作にかかれるように、きれいに磨いてありました。
たまたま食用として売られていた貝を頂いたものが出てきたので、
画像をアップします。
表面にフジツボの類いがついています。
これは千枚通しなどで削り落として、ステンレスブラシ(ゴトクを掃除する物)
で擦ればきれいになります。
中も何やら得体の知れないものがついているので、千枚通しで
あらかた落としたあと、紙ヤスリでならせばよいと思います。
私自身ひおうぎ貝を食べたことはないのですが、ホタテのような味で
なかなか美味しいと聞きます。
もし召し上がる機会がありましたら、貝を取っておくのをお忘れなく。
エレガントな貝合せ
NHK文化センターユーカリが丘教室BクラスのIさんの
作品をご紹介致します。
Iさんはポーセリンアートをなさっているので、絵を描かれる
のはお手の物の方です。
ひおうぎ貝です。
繊細なタッチで、萩と桜を描いておられます。
もうひとつ、やはりひおうぎ貝なのですが、沖縄のおみやげ
なのだそうで、金具がついてケース仕立てになっている物に
描いて下さいました。
表は落ち着いたシックな感じです。
他にハマグリ貝にも絵付けをしておられるのですが、そちらは
同じクラスの方のみ拝見出来たということに致します。
講師としては教室で説明しました貝合せのセオリーに従って絵付けを
して下さったのが、とても嬉しかったです。
格の高い貝合せです。
セオリーをご存知の上で絵付けなさると、なお素晴らしい作品になる
というものです。
貝合せ バリエーション
今日のNHK文化センター ユーカリが丘教室では、貝合せの
バリエーションとして一菜会オリジナルの技法での制作を行って
頂きました。
画像はFさんの作品です。
通常のハマグリ貝の他、ホタテ貝でも制作して下さいました。
白いきれいなホタテ貝でしたので、とてもきれいな仕上がりになっています。
夏のこの時期、東急ハンズなど様々なところで貝が入手しやすくなって
います。
貝によって表情が違いますので、凝り出すと色々欲しくなってしまいます。
何かお気に入りの貝を見つけられたら、入手されることをオススメ
致します。
さてFさんの作品は、作業が終わってから工程が少々足りなかったのが
判明しました。
しかしご心配なく。後日修正が出来ます。
気持ちを楽にして制作出来るのは、金繕いと同様です。
飾り物にご興味のない方もおられると思います。
しかし美しいものを愛でるのが、人としての余裕の部分のようにも
思います。
綺麗だなと思われましたら、まずはチャレンジしてみて下さい。
新しい世界が見えるかもしれません。