カテゴリー別アーカイブ: 貝合わせ
シナハマグリとは
金繕いのカリキュラムで行っている「貝合せ」ですが、ご自分で
ハマグリ貝を購入して用意して頂いています。
この際、国産の貝をお選び頂くようにお願いしています。
それは国産の貝の方がカラが丈夫だからということと、柄が美しい
ということがあります。
中国産のハマグリ(シナハマグリ)は、地が黄色っぽく、頂点の
ところに縞柄があるだけです。
対して国産のハマグリ貝です。
こちらは鹿島灘から九十九里海岸で採れる「チョウセンハマグリ」です。
色柄が様々なのが、おわかり頂けると思います。
やはりお求め頂くなら、国産の貝がよろしいかと思います。
ある程度の大きさのハマグリ貝が出回るのが、3月3日のひな祭りまで
です。
貝合せの為に購入をご検討の方は、この時期までにお探し下さい。
なお「シロハマグリ」「大ハマグリ」などの名前で販売されているケース
もある「ホンビノス貝」は、北米原産なので貝合せには適しません。
お求めにならないようにお願い致します。
豆雛
金繕いのカリキュラムで作って頂く「貝合せ」ですが、
豆雛を飾ってもいいですとご紹介しております。
NHK文化センター千葉教室のWさんが、豆雛を飾ったところの
写真を持ってきて下さったので、ご紹介致します。
京都でお求めになった雛だそうなのですが、座布団に乗った
サイズが、金箔を貼ったハマグリ貝に誂えたように収まって
います。
その姿に教室のみなさんから「かわいらしい」の声が上がりました。
整った後ろの屏風や、敷き台にも注目が集まりました。
このようにご自分でお作りになったものを飾って頂くと、お教え
した立場としてとても嬉しいです。
ところで雛の並びですが、Wさんは京都風に従ったとのこと。
並びについては、「関東風」「関西風」とよく話題になります
ので、ご存知の方が多いと思います。
これに関して原一菜先生は礼法の立場から、雛の販売業者の地域に
よる意識や、取り決めの為ではないかと考察されています。
実は雛の並びは座敷の間取り、上座•下座の関係で決まってくるので、
一概に左右では決められないのです。
ちなみに左近の桜、右近の橘は、ある場所を模したものです。
藤那海工房の貝香合制作
藤那海工房 土曜日クラスで、パール粉による貝香合
作りを行ったものの完成品をご紹介します。
一般的にひおうぎ貝で黄色のものを選ばれる方は少ないのですが、
さすがデザイナー。内側に反対色の紫が出るのが面白いと
制作されました。
Tさんは思い切りが良く、ダイナミックに箔類をレイアウトしているのが
魅力です。
こちらも表が黄色、中が紫のひおうぎ貝で制作して下さいました。
Sさんは作業が慎重で丁寧な方です。
ひおうぎ貝は小振りな方を選んでおられますが、まだらのオレンジ色が
とてもキュートな貝です。
実は思わぬところに箔が着地してしまったのですが、アクシデントも
意匠のうちと楽しんでしまうのも、いいかと思います。
パール粉の貝は上品な光沢がとても人気です。
また中に絵を描いて頂くのも気軽に出来るのがいいところです。
金繕いの教室の中で制作して頂くのは、なかなか大変なのですが、
ご要望がありましたら、お声掛け下さい。
ハマグリ貝 入手先
NHK文化センター千葉教室を受講中の方々から、ハマグリ貝の貝殻を
無償提供してくれるところがあると情報が寄せられました。
本日、私も確認して参りました。
頂いてきたのが、上の画像の貝殻です。
大きさ、コンディションも悪くないと思います。
近年、取り方の問題からキズが全くないというのが難しくなって
おりますので、なかなか完璧に綺麗とはならないのは仕方ない
でしょう。
ご希望の方には、詳細をお教え致します。
JR千葉駅から徒歩で行けるところです。
ご自身でお好みのものを探しに行かれて下さい。
金箔貼り月間
8月〜9月は、磨いて頂いたハマグリ貝に金箔を貼って頂くカリキュラムを
行う方がおられると思います。
テレビ等で職人さんが鮮やかに金箔を扱う姿をご覧になっていると、簡単に
扱えるような感じをお持ちになっているかもしれません。
しかし金箔はエアコンの風で簡単に舞い上がってしまうほど、薄いものです。
ハマグリ貝に貼ってみた感想をお聞きすると、「難しかった」というのが
一番に出てきます。
しかし修復可能なのも金箔のよいところです。
何かアクシデントが起きたとしても、安心して翌月の講座にお持ち下さい。
上の画像は以前にアップしていますが、金箔を小分けしてお譲りするために
束を開いたところです。
美しい!
ハマグリ 紙ヤスリで磨くと
貝合せ制作のためにハマグリ貝を磨く方法は、制作される方によって
様々あります。
中には少々取り扱いに注意が必要な薬品を使用される方もあります。
私共では基本的にカッターの他、家庭用品で磨くことをお勧めして
おります。
下の画像の例は、紙ヤスリで磨いた例です。
蝶番のところが合う一対の貝なのですが、柄の感じが違う貝のように
なってしまいました。
また自然な凸凹も削り落としてしまっているので、作り物のような感じも
あります。
ご存知のように貝合せとは、貝の表面の柄を見て一対の貝を探し当てる
遊びです。
柄が違う感じになってしまうと、このような遊びには適さない状態に
なってしまいます。
このような事情から教室でお教えしている手順を取って頂いています。
ご面倒な部分もあるとは思いますが、様々なアクシデントを回避する
最良の方法と考えております。
どうぞ手順はお守りの上、より美しい作品の制作に臨まれて下さい。
ハマグリ貝 内側の磨き方
昨年10月から受講を始められた方々は、そろそろ貝合せ制作の
カリキュラムを行いたいとお願いしていると思います。
ですのでハマグリ貝の磨きの最終チェックをさせて頂いています。
少々気になっているのが、貝の内側の磨き方を間違えて記憶している
方が多いことです。
内側は曲面になっている上に、貝柱のあとなど、かなり複雑な形を
しています。
それをカッターで削ろうとしている方が多くみられます。
これはかなり無理な作業で、綺麗にならないばかりか、キズだらけに
しているだけになってしまった方もおられます。
お教えしているのは、
①メラミンスポンジで擦ってみる
②おしろい様の粉っぽい感じが取れない場合は、#200〜#300の
紙ヤスリで削る
という手順です。
お手数とは思いますが、作業を始める前にお渡ししている磨き方
を記したレジメを再読下さい。
違う方法で大変な思いをする必要はありません。
貝香合講座 終了しました
7月30日に行われたよみうりカルチャーセンター川口教室の
「皿貝香合をつくる」の講座に続いて、本日港北カルチャーセンター
の「自然の貝で香合つくり」の講座が終了しました。
全3回の講座は、皿貝、ハマグリ貝と行い、最終回の今回は
ヒオウギガイでした。
完成したばかりのところを撮影させて頂きましたので、ご紹介
致します。
ヒオウギガイは表面が鮮やかな色なのは、以前のブログでご紹介
しましたが、皆様それぞれお好みのものを選ばれています。
結果的に全員大小の組み合わせで制作されました。
さらに皆様パール粉と金箔の組み合わせですが、大小のどちらを
どちらの素材で制作するかは、お好みで分かれました。
パール粉で制作した貝は1週間後にならないと最終的な状態が
確認出来ませんが、貝の色が上手く反映された作品になっている
ことと思います。
貝香合の講座は貝の調達から箔類の準備まで、相応に手間がかかる
のですが、ご参加頂いた方々に「楽しかった」と言って頂くと、
その手間も充実感に変わります。
2つの講座が終了して、今は心地よい疲労感の中にいます。
小さめヒオウギガイ
港北カルチャーセンターで行っている「自然の貝で貝香合作り」の
最終回で使用するヒオウギガイを洗ってみました。
まさに香合に最適な、5cm程度の小さめのヒオウギガイです。
中を開けてみたところ、表の色が反映しているものと、真っ白なものが
あるのがわかりました。
ご参加の方にはお好みで選んで頂こうと思っています。
そして、やはり中が悲惨なものがありました(涙)。
貝が何らかの異物を貝の外に出すことが出来ず、中に溜めてしまった
ものを、貝と同じ材質の薄い膜で覆ってしまっているようです。
これが真珠貝なら真珠ができたのでは?と金繕いの受講者の方が
おっしゃいましたが、その通りではないかと思います。
この悲惨な部分を削り落とすことは可能ですが、貝を大きくえぐることが
多く、諦めることにしています。
今回入手した小さめのヒオウギガイは、表の色が上品で美しいです。
実用的な大きいサイズで制作されるのもよろしいかと思いますが、色の
綺麗さで小さめのものも心惹かれるのではないでしょうか?
ハマグリ準備完了
港北カルチャーセンターで行っている「自然の貝で貝香合作り」
ですが、2回目の講座に向けてハマグリ貝の準備をしました。
前回磨いて下さるようにお願いしているのですが、準備したのは
サプライズ用です。
実はこの中に希少な柄の貝があります。
受講の方は「当り」をお楽しみになさって下さい。
ハマグリ貝がこのように自然のまま綺麗な光沢を出す磨き方は、
一菜会ならではです。
体験なさった方は皆、その美しさにビックリされます。
ところで「自然の貝で貝香合作り」は、2回目からの受講も可能
としておりましたが、本日教材の発送を行いましたので、締め切り
とさせて頂きます。