カテゴリー別アーカイブ: 貝合わせ

ネコジタザラガイ

変わった貝を入手しました。
ネコジタザラガイの名前の通り、表面がザラザラとしていて、
猫の舌のようです。

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ニッコウガイ科
奄美諸島以南、ニューカレドニアに分布しているそうです。
私が購入したのは、セブ島産でした。

表面の怖い感じとは裏腹に、ピンク色の縞模様が美しく、内側に
透けています。

さてこの貝がどんなふうに加工されたのか、各教室でお目にかけたいと
思います。


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貝絵

NHK学園市川オープンスクールで受講して下さっているTさんが、
貝絵にチャレンジして下さいました。

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男貝に人物画が入り、女貝に和歌が書かれています。
百人一首を模しておられるのだと思いますが、とても良いアイディア
だと思います。
なぜこの歌を選ばれたのかなど、思い入れは次回の教室でお伺い
するつもりです。

通常貝合わせの遊びとしては対で同じ絵が描かれているものですが、
一つの作品と考えれば、これにとらわれずに画題をお考え頂いてよいと
思います。

またTさんのように絵を描くだけでなく、文字を書かれるのも
もちろん構いません。

絵を描くのは苦手…という方が多いのですが、いろいろコツがありますので
ご相談下さい。


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貝絵

金繕いばかりでなく、工芸一般に身につけておくと便利な金箔の
あしらいの練習として貝合せに金箔を貼るというカリキュラムを
行っています。
金箔を貼ったあとの貝は、絵を描いて頂くことも可能です。

NHK学園市川オープンスクールのMさんが、貝絵にチャレンジして
下さいましたので、ご紹介致します。

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Mさんは謙遜されていますが、空間を生かしてのびのびと描かれて
いるのが心地いい作品になっています。

貝合せには日本文化に基づいたあしらい方があります。
それをご理解頂いた上で、どんな画材で描いていくかお決めに
なった方がよろしいかと思います。


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はまぐりの稚貝 ぜんな

はまぐり貝の稚貝を入手しました。
「ぜんな」と表示されている場合もあります。

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貝合せに使用する場合、はまぐり貝を煮て食べて頂くようお願い
致します。
焼き蛤にしてしまうと、貝の表面が痛んでしまうからです。
※国産の貝をお求め下さい。
中国産は表面が脆く、色もいまひとつです。

煮る際にも注意が必要です。
急加熱してしまうと、貝にヒビが入ります。
出汁で煮る場合でも、冷たい状態からゆっくりと加熱して下さい。

あとは1ヶ月程水に漬けて頂くと、加工がしやすくなります。
(水が臭くなりますので、適宜取り替えて下さい。)
教室で磨き方をお教え致しますが、お持ちになる際には湿った
状態でお願いします。
タッパウエアに水に浸した状態か、濡らしたキッチンペーパーに
包んでお持ちになるとよいと思います。

2枚貝をつないでいる蝶番の部分ですが、無理に切らなくて結構です。
貝の方が割れてしまうことがあるからです。
もちろん自然にはずれてしまったのなら、構いません。

はまぐり貝は、季節によって入手出来るサイズが変わります。
稚貝は夏場ならではです。
大きい物は金箔貼り映えしますが、ぜんなサイズも箸置きや、薬味入れ
などとして食卓に使うのもよろしいかと思います。

いずれにしろ自分で購入して磨き上げ、金箔を貼った貝合わせは、
思い入れもひとしおになるはずです。


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貝合わせ 作業完了

ひな祭りに合わせて、各教室で貝合わせの制作をして
頂いています。
昨日のNHK文化センター千葉教室の作業完了後の様子です。

まだ金箔を払う前なので、貝の上に金箔クズがのっています。

画像にあるように金箔の切廻しが出るのですが、これは紙箱に
保存するのをオススメしています。
袋などに入れてしまうと金箔が潰れて“金塊”に戻ってしまうから
です。
貝合わせの作業の際には必ず紙箱をお持ち下さい。
(プラスチック製は静電気で箔が貼り付いてしまいます)

大きさはハガキ大(10cm×15cm)より大きいものが良いですし、
深さは2〜3cm程度の浅いものが作業しやすいです。
お菓子の入っていた箱などは丁度よいと思います。

金箔の切廻しは金繕いの他、様々な工芸に使えますので、大切に
保管して下さい。
もちろん純金ですので、料理の上にのせたり、お酒に浮かべても
OKです。


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はまぐり貝の穴

はまぐりにはその貝の歴史が刻まれていると、以前のブログに
書きました。
その歴史のひとつに丸い穴があります。
大宮教室のAさんのお求めになった貝にありましたので、撮影
させて頂きました。

改めて調べたところ、これは「ツメタガイ」のしわざと
わかりました。
この「ツメタガイ」は貝殻の主成分である炭酸カルシュウムを
溶かす酸を出し、ヤスリ状の歯舌で穴を開けるそうです。
画像の貝は完全に穴を開けられる前に逃げられた訳ですね。

このように貝には色々な疵があるので、金繕いの方法で
繕う場合もあります。

いずれにしてもせっかく入手された貝ですから、疵も愛でて
頂ければと思います。


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貝合わせ 金箔貼り後

金繕いのカリキュラムの中にあります『貝合わせ』は、
金箔のあしらいを勉強して頂く為に行っております。

金箔を貼ったあとの貝は、絵を描いて頂いても構いません。

金繕いにおいては、金箔が使えるようになると仕上げの
バリエーションが広がります。
ぜひ身につけて頂きたい技術です。

3月3日の雛祭りまで、大きめのはまぐり貝が出回りますので、
お買い求め頂き、このカリキュラムの準備をお願い致します。


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貝合わせ

各教室でご説明しておりますが、はまぐり貝が入手しやすい時期
になりました。
入手して頂いたはまぐり貝を使って、貝合わせを作ります。

金箔のあしらいを学びながら、貝合わせが作れるカリキュラム
です。

はまぐり貝の表面には、その貝の歴史が刻まれています。
環境の変化、どんな所に生息していたのか、カニやヒトデと
戦った様子などなど…
自然のものですから、 完璧にきれいという訳にはいきません。
貝の歴史を愛でて頂ければ、制作する時に楽しいのではないかと
思います。

表面の柄もそれぞれですが、内側にも柄が入っている場合があります。
画像はユーカリが丘教室のKさんの入手された貝です。

紫雲のような柄です。
このような美しい柄が入っている場合は、金箔を貼るのではなく
別の方法をお勧めしています。

貝との出会いを楽しみながら、制作して頂けたら幸いです。


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