カテゴリー別アーカイブ: 日本の文化

江戸屋さんの漆刷毛

漆刷毛や江戸屋さんは以前のブログでご紹介してきました。
今回、江戸屋さんの引き出しに漆刷毛が収められているところを
撮影させて頂けましたので、ご紹介致します。

分、寸の単位で色々なサイズがあります。
江戸屋さんの漆刷毛は「通し」といって、先端から尾部まで毛が
入っています。

この人間の頭髪を使った刷毛は江戸時代に発明された物ですが、人間の
髪の毛がいいと至るまでにどれだけ試行錯誤されたのでしょうか。
ここにも日本人ならではの工夫を感じます。

短面に板が回っているのがお分かりになるかと思います。
これを切り、毛を仕立てる必要があります。
すぐ使える状態にはなっていませんので、ご注意下さい。


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門松・屠蘇 2018

今年も原一菜先生のご指導で門松と屠蘇を作ってきました。

今年の松は生育が良かったようで、例年より大振りです。
またラッキーなことに松ぼっくり付きの株が当たりました。

同時に屠蘇包も制作。
スタンダード、甘め、辛めの3つの味です。

昨年は喪中だったこともあって、門松が飾れることに感慨があります。
今年1年、家族が平穏無事だったことの象徴のように思えたからです。

すでに昨日飾り付けました。
歳神様にお出で頂き、来年もよき年であるよう祈ります。


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練香焚いてみた

先日教えて頂いた「練香」が熟成したので、焚いてみました。


香道具は持っていますが、心得はないので灰の整え方は自己流です。

焚く前の香りと焚いた時の香りの違いにびっくりしました。
かなりスパイシーな香りしていたので、内心どうなるのかと思って
いましたが、程よく爽やかで気に入りました。

練香は焚いた時の香りではなく、残り香を楽しむのが日本人の感性なの
だそうです。
香を焚くという行為が心の余裕を呼ぶ、そんな風に楽しめたらと思いました。


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ハマグリ貝磨き

毎年、何らか経験のないご依頼が入って来ます。
今年は雑誌「盆栽世界」の盆栽鉢の金繕いハウツー撮影から
始まり、締めは貝合せになるようです。
全く偶然ですが、違うところから10月、12月とご依頼頂きました。

現在10月の講座に向けて準備中です。
上の画像はハマグリ貝を磨いている途中のものです。

講座としては貝の内側に金箔を貼って頂くものになります。

ところで先日も質問を頂いたのですが、ハマグリ貝は2枚貝なので
合わさった状態で1個と数えます。
よく誤解があるのが、片貝を1枚と数えて1個を2枚と数える方が
おられるのです。

ハマグリ貝には古来から日本人が色々意味を見出して来ました。
そのような知識も合わせて学べるのが「貝合せ」の講座です。


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鯛牙

本漆の仕上げに丸粉を使う場合、鯛牙を使用しています。

先日、鯛の頭を入手する機会がありましたので、顎の骨ごと牙を
取り出してみました。

上下左右で各2本、計8本あります。
この鯛自体は1kg程度の重さなので、上の画像の道具のような
大きさはありません。

ちなみに鯛は天然でないと、牙はありません。
天然の鯛は貝を砕いて食べたりしているので牙が発達しますが、
養殖の鯛は柔らかい餌を食べているので牙は必要ないからです。

道具として鯛牙の代用とされるのは、めのうやガラス棒などが
あります。

私の個人的な感覚ですが、硬さと柔らかさがうまくマッチングして
いるという点では鯛牙に勝るものはないようです。

魚のイシモチの浮き袋から取り出される接着剤「ニベ」など、日本人が
生活の中から見つけ出した物には感嘆させられます。


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貝合わせに豆雛

3月3日を過ぎると、カリキュラムで作った貝合わせと雛飾りの
様子を報告して下さる方がおられます。
そのうち実際飾ったものをお持ちくださったセブンカルチャークラブ
成田教室のKさんのお持ち物をご紹介致します。


貝合わせの制作段階で、こげ茶色の貝をとても気に入っておられました。
この渋い色はなかなか貴重な色で、私も大好きです。

合わせた豆雛はしまい込んでおられたものが復活したそうです。
土人形かと思われますが、ひなびた表情が何とも愛らしい一品です。
貝の傾斜で寄り添ってしまうのも、またいい感じです。

貝合わせの制作で、雛が再び活躍するというのは嬉しいお話です。
ぜひKさんのように生かしてみられて下さい。


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葉牡丹の処分

昨年末にブログに書いたように喪中なので門松の代わりに
葉牡丹を飾りました。

門松ですと15日のどんと焼きで処分しますが、鉢植えにした
葉牡丹はどうするかというと「見守り」で良いそうなのです。

生きているものなので処分はしなくても構わないと聞き、良いと
思う時期まで育てることにしました。

ネットで検索しますと、喪中の際には初詣はなし、おせち料理は
なし、鏡餅はなしと書いてあることが多いのですが、本来の意味を
考えると何も出来ないということではないとわかりました。
特に葉牡丹を飾るというのは、あまり知られていないことだと
思います。

礼法というのは許しを得るためにあると聞きました。
今回喪中の際の対処方法を学び、確かにその通りだと実感しました。


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薬膳の屠蘇散

喪中ということで昨年末の門松・屠蘇散作りの講座に参加
出来ませんでした。
残念に思っていたところ、薬膳料理を修めた方から屠蘇散を
頂きました。

これをみりんで抽出して頂きました。
内容が多いのか複雑かつスパイシーで、とても美味しかったです。

屠蘇散は平安時代初期に伝わり、疫を除する効ありとされるもの
です。
これで新しい年の始まりという気分も高まりました。


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不祝儀の新年支度

私事で恐縮ですが今年は喪中なので、新年を迎える支度も不祝儀と
なりました。
喪中でも歳神様は来られるので、門松の代わりに白の葉牡丹を一対
用意しました。

完全に真っ白な葉牡丹が入手出来ず、少々残念です。
一対ということで鉢の中に何株入れるか迷ったのですが、1株では
寂しいので陰の数で2株入れました。
これを玄関ドアの左右に置きました。

家の中の鏡餅は例年通り用意しています。
これも歳神様の依り代だからです。

葉牡丹、鏡餅共、30日の今日までに準備をしなければなりません。
一夜飾りは、つけ刃として嫌われるからです。

今回迷ったのが、おせち料理です。
原一菜先生にお伺いしたところ、何を食べても構わないとのことでした。
結局どうしたかは、ご想像にお任せ致します。


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門松・屠蘇 2016

今年も門松と屠蘇の制作を原一菜先生のご指導で行って
きました。

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門扉に結わえて完了です。
31日に飾るのは良くないとされているので、今日間に合って
よかったです。
しかし年に1回しか行わないので、紙の巻き方や水引の結び方が上達
しません。
日頃受講して下さっている方々に練習が大事ですと言っているのに…
立場がないです。

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こちらは調合した屠蘇の包みです。
スタンダード、辛め、甘めと、それぞれで微妙に調合が変えてあります。
ちょっと上等なみりんも用意して、楽しみにしています。

この作業をすると、いよいよ年末という感じがします。


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