カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
‘OLI’OLI
学生時代の同級生であるPAKICOさんのさをり織り展に出かけて
きました。
今回はストール、帽子、テーブルウエア、バッグとアイテムが増えて
ますます楽しい展覧会でした。
キービジュアルになっているバッグとワンピースです。
手前のワンピースは端材となった糸を繋ぎ合わせて織られたもので
SDGsな作品ですが、それだけではない美しさで魅せられます。
既に来年の企画もあるそうで、今からそれを拝見するのが楽しみです。
会場は中野のcafe gallery N
会期は11月6日(月)まで
火・水曜日が定休です。
ぜひご覧になって下さい。
映画「バカ塗りの娘」
お勧め下さる方があって映画「バカ塗りの娘」を見てきました。
「バカ塗り」とは津軽塗を指します。
バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫なことから「バカ塗」
と言われます。
NHK「大奥」で徳川家光を演じ好評を博した堀田真由演じる津軽塗
職人を目指しつつも引っ込み思案な娘が、ある挑戦で道を開くまでの
様子を描きます。
私としては漆を混ぜたり、漆刷毛で漆を塗る音がきっちり捉えられている
こと、48工程もある津軽塗の制作の様子が丁寧に追われているところに
感銘しました。
漆塗の職人では食べていけないという厳しい現実が示されますが、文部科学
大臣賞を獲ったこともある名工の祖父の漆はやってもやっても、さらに
追い求めたいというセリフに奥深さを感じました。
弘前の四季の移ろいの中、大きな事件が起きる訳でもなく淡々と日常を
追う映画です。
派手さはありませんが、日本の漆芸の中でも多彩な技法を持つ津軽塗に
親しんで頂ければと思います。
パソコン買い替え
酷暑が続いているからではないのですが、このお盆はパソコンの
買い替えにチャレンジしました。
画像の手前が新しいPCで奥が古いものです。
違いはマウスの色だけのように見えますね笑
以前古いPCをいじいじと使い続けてセキュリティー上の問題が起きた
ことがあるので、一定期間で新しいPCに買い替えることにしました。
元々PCに詳しい訳ではないので、前回の買い替えではPCでけつまずき、
無線LANルーターでけつまずきと2日もかかってしまったので、今回も
2日を予定していました。
しかし今回は実質1日で完了!
全てのものが買い替え時の作業が簡単になっているのです。
中でもスマホのwi-fi設定がQRコードを読み込むだけでサクッと終了した
のには感動しました。
PC自体もお利口になっているので、何をするのも早い気がします。
買い替えて良かった。
藍の種を蒔く2023
今年は生藍染めを復活しようとゴールデンウィーク中に藍の
種を蒔きました。
わずか1mm程度の種ですが、これから高さ60cm、直径60cmくらいの
大きな株に育ちます。
とりあえず1つのプランターに11粒蒔きました。
10日ほどで7個芽が出ましたので、種造メーカーの60%保証は達成して
います。
12cmほどの高さに育ったところで6株選定し、プランターに定植する
予定です。
上手くいけば7月下旬には最初の生藍染めが行える予定です。
既にやってみたいという方がおられますので、お声がけして「生藍染め」
大会を行う予定です。
本業ではなくあくまでも趣味の範囲ですが、生藍の他、玉ねぎの黄色の
染色、蘇芳の赤の染色もチャレンジします。
ご興味のある方は参加希望とお知らせ下さい。
お茶会に行く
藤那海工房 金繕い教室のKさんが主催されているお茶会に
出かけました。
和室の真ん中に大胆に設置されたお手前の席には「花結界」
という飾りが施されていました。
桜、利久梅など季節の花が飾られている様は室内にありながら花見に
出かけた気分にさせてくれました。
お茶を楽しんで貰いたいと考えておられるkさんの会はリラックスした
ムードの中、お茶、お菓子を堪能し、おしゃべりをする贅沢な時間でした。
久しぶりにお抹茶を頂いて、マナーはさておき、自分でもお茶をたてて
みようかなと思いました。
主催のKさん、お誘い下さったIさん、ありがとうございました。
エプロンバッグの修理
金繕いの教室で愛用しているエプロンバッグですが、使い込み
過ぎて痛んでいました。
角が擦れて下地が見える状態に…
前職から使っていたので仕方ないのですが、今や「相棒」という
くらいの存在なので、修理に出してみました。
擦れていた角にはあてが入り、色も染め直して貰ったので新品
同様です。
このバッグは美容師さんが腰に下げているシザーケースですか?と
よく聞かれるのですが、シザーケースをアイディアソースにした
バッグで、シザーケースのように道具が分別して入れられる機能は
ありません。
でも教室で必要な道具をコンパクトに収納出来るので重宝しています。
すっかり蘇ったバッグは、これからも活躍してくれそうです。
喪中の際の依代
門松は歳神様をお迎えする際の目印(依代)ですが、喪中の際
には太田流礼法では「葉牡丹」をお勧めしています。
葉牡丹は葉牡丹でも色は白に限られます。
姿は鉢植えで構いません。
これは決まりではありませんが、私は植木鉢に白い紙を掛けて、
水引を結んでいます。
水引は双銀。
結びは喪中に相応しい結びを選択しました。
門松ですと松の内を過ぎても飾っているのは気になりますが、
葉牡丹ですとあまり気にならないので「どんと焼き」まで
飾っておこうと思います。
喪中の場合どうするの?と疑問に思っていた方は参考になさって
下さい。
年末に行っている「年迎え 門松・屠蘇 特別講座」では、この
ようなお正月の行事やしつらえについてお話ししています。
興味を持たれた方は参加してくださると嬉しいです。
実は日本発祥
今や珍しくない店名など広告の入ったペーパーナプキンですが、
日本発祥だということをご存知でしょうか。
以前のブログでも書きましたが、明治期に和紙は盛んに海外に輸出
されていました。
薄葉紙と言われる宝石などの貴重品を包む紙やタイプライター用紙
など薄くて丈夫な和紙が世界中で重宝されたのです。
ペーパーナプキンはその薄い紙を作れる技術と浮世絵などの印刷技術が
合体して作られたものなのです。
画像は横浜山手西洋館で最大規模を誇るベーリック・ホールに展示されて
いるものです。
建築主であるベーリック氏の会社名がはっきり印刷されています。
デザイン全体は洋風ですが、よく見ると描かれている花が菊だったりして
和を感じる内容になっています。
海外でオークションに出ていたものを、たまたまベーリック・ホールに
所縁のある方が見つけてベーリック・ホールに寄贈したと聞いています。
和紙輸出の隆盛も現在主流のパルプ紙が開発されると一気に下火になります。
明治35年くらいには全く逆転してしまい、日本はパルプ紙の輸入国になって
しまいます。
実は実父の実家は江戸時代に横浜・保土ヶ谷で今でいう旅館業を営んで
いました。
それが明治維新で宿場町の制度が廃止になり、仕事を変えざるを得なく
なります。
最初は名刺の印刷業を始め、パルプ紙の輸入が始まった頃に洋紙の輸入業に
携わります。
この辺りの出来事はこの頃の立身出世物語のような激動があったのでは
ないかと想像しますが、今ではそれを知る親戚は皆、鬼籍に入ってしまい
ました。
もっと興味を持って聞いておけば良かったと残念に思っています。
柚木沙弥郎 トラベルスカーフ
先日出かけた「柚木沙弥郎の100年」展で購入したのがトラベル
スカーフです。
柚木沙弥郎さんが女子美の教員をされていた時に教材として使って
いた柄でモチーフはいちじくです。
もちろん注染で染められているので裏まで染まっています。
染色家の方の実際使える作品とは何て贅沢なのでしょう。
風呂敷好きということもあり、まさに「買うしかない!」という
勢いで購入しました。
実際は眺めてほくそ笑むばかりかとも思いますが、幸せな気分に
させてくれることは間違いありません。