カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
ガラスサンプル着手
随分前からガラスの修復サンプルを作りたいと思っていました。
「百聞は一見にしかず」と言いますが、どんなに言葉を尽くしても
サンプルを見て頂くのが一番わかりやすいのです。
この状態では何をしようとしているのか、全くわからないと思います。
サンプルとしては第1段階なので、それは仕方ありません。
実はこの第1段階がなかなか作れなくて、サンプル作りに蹴つまずいて
いたのです。
それが新しい道具が見つかって、一気に作業が進みました。
道具一つでそんなに変わるものかと思われるかもしれませんが、面白い
もので、パッと問題が解決してしまう出会いがあるのです。
とはいえこのサンプルもいつ完成するとは確約出来ません。
そろそろ私のワクワク巣ごもり生活も終わりになりそうなので。
梅のはちみつ漬け2020
昨年、教えて頂いて初チャレンジした梅のはちみつ漬け。
とても美味しく頂けたので、今年も挑戦してみました。
青梅を下準備してはちみつと共に漬け込むというシンプルな作り方
ですが、体にいいものばかりで夏には最適です。
前回は、はちみつの結晶化してしまった部分まで入れてしまったという
ミスをしましたが、同じ失敗は致しません。
後は無事の完成を祈るのみ。
1ヶ月半ほどでジュースが飲める予定です。
フェイスシールド 自作してみた
新型コロナウィルス感染予防の為のフェイスシールドを自作して
みました。
得意の100均材料です。
使った材料は左からA4サイズのプラ板、すきまテープ、B6サイズのプラ板、
ゴムテープとマジックテープで出来た荷造りテープの4点です。
その他、接着剤とマスキングテープを使いました。
完成品です。
手順は簡単。
1.A4サイズのプラ板の下方になる角をカットし、丸くする。ヤスリがけ
2.同じくA4サイズのプラ板の上方にゴムテープが通る穴を明ける。
3.B6サイズのプラ板から2で明けた穴を補強する板を切り出す。接着
4.ゴムテープを半分に切り、プラ板の左右に分けて取り付ける
5.額が当たる部分にすきまテープを3重に貼る
6.補強のプラ板を貼った部分をマスキングテープで隠す
実装したところ、マスクはもちろん拡大鏡をかけても使用可能でしたので、
機能としては十分なのですが…可哀想なまでの手作り感は否めない(涙)
そもそも何でこんなものを作り始めたかというと、いよいよ首都圏も
緊急事態宣言が解除される見通しになって、各カルチャーセンターの教室
が再開される模様になってきたからです。
より受講の皆様に安心して頂くにはと考えたのですが、これが登場するか
否かは参加された時にご確認下さい(笑)
ビニール手袋 品薄
本漆の作業では、かぶれないようにビニール手袋の使用が
欠かせません。
私も金繕い程度の作業だと気にしないのですが、さすがに本漆の
量が多くなる拭き漆の作業ではビニール手袋を使います。
先般、ホームセンターに出かけた際に購入しようとしたのですが、
棚から商品が姿を消していました。
新型コロナウィルスの感染防止の為にビニール手袋の需要が多く
なった為と思われます。
マスクほど必須ではないので、いずれ市場に戻ってくると思いますが、
お手元の在庫が少ない方はご注意下さい。
トクサを分解する
ずっと乾燥させていたトクサを、余裕のある巣ごもり期間を利用
して分解しました。
トクサはダンボール箱に入っているように、本来は70〜80cmの長さに
成長するものです。
それを根元から切り取り、ダンボール箱にまとめて乾燥させていました。
長いままだと収納や持ち運びに困るので、一節ごとに園芸ハサミで切り、
分解したのです。
トクサは表面についた珪酸で漆部分のみ削れ、器自体は全く傷つけない
という便利な道具です。
使用の際には水に20〜30分浸して柔らかくしてから使用します。
ご飯のりにしろトクサにしろ、日本人は自然の中から道具を見出しています。
それらの道具は何らかの手間はかかりますが、無用な強引さがないところが
いいと思いませんか。
信楽焼の思い出
私が金繕いに出会ったのは、窯元めぐりがきっかけでした。
購入してきた陶磁器を日常に使ううちに欠けたり割れたりします。
何とかそれを直したいと思ったのが、金繕いとの出会いとなりました。
その窯元めぐりのスタートは信楽焼だったのです。
当時の私は勉強不足で信楽焼といえば自然釉だと思っていました。
ある窯元で何気なくそのように話していたところを咎められました。
「信楽焼とはどんなものなのか勉強してきましたか。」
作務衣を着た初老の男性でした。
あとでその男性は伝統工芸士の方だと判明しましたが、なぜ咎められた
のかわからず、とても困惑した気持ちは忘れることが出来ません。
先クールの朝ドラ「スカーレット」をご覧になったでしょうか。
信楽は大変良質の陶土を産出し、それが様々な表現を可能にします。
自然釉は廃れていたのを「スカーレット」のモデルになった陶芸家の方が
復興したので、現代の私たちも気軽に手に取ることが出来るのです。
その後の窯元めぐりでは事前にしっかり勉強し、出かけたことは言う
までもありません。
そういう意味で信楽焼は私にとって大切な窯元です。
作品完成しました
生徒さんから譲り受けた器の金繕いが完成しました。
かなりバラバラに割れた小皿でした。
細かく欠損した部分もありました。
のりうるしで接着し、欠損を埋めた後、金泥で仕上げを行いました。
複雑な割れなので、仕上げの手順は工夫しています。
また仕上げてみて、欠損が埋まっていなかったところが判明したので
再度埋めなおしてから仕上げし直しています。
割れ方というのは本当に面白いと思いますが、この小皿も典型例です。
綺麗に左右対象で、末広がりの八の字のようです。
金繕いとは預かり品のみだと思っていた友人から、なぜ作品展が開けるのかと
問われたことがあります。
もちろん私もお預かり品の金繕いをしておりますが、常に自分の作品を
制作するようにしています。
この小皿も画像の他、何らかの展示で活躍してくれる予定です。
持ち運び用ブラシホルダー
以前に作った持ち運びホルダーが傷んでしまったので、このSTAY
HOME期間を利用して、新たに作り直しました。
穂先を痛めたくない細筆5本のみ収納。
ゴム紐で巻いてボタンで止める式です。
筆はカラーダンボールの溝にはまり、ゴム紐で押さえてあるので動きません。
蓋も付いているのでキャップが抜け落ちる心配もなしです。
外側の合成皮革からカラーダンボール、ボタンは100均で購入したもので、
マジックテープとゴム紐だけは手芸店で入手しました。
コンパクトに作ってあるのは、カッターなどの道具と一緒に同じ道具箱に
入れたいからです。
これで忘れ物もしないという一石二鳥のブラシホルダーです。
器の撮影
金繕いご依頼品はもちろん、作品として制作する器の修復前と後の
画像を撮影しておくようにしています。
その際、問題になるのが光沢です。
釉薬がかかっている器は、どんなに工夫しても光ってしまう部分があり
ました。
撮影に詳しい生徒さんにお伺いしたところ、お使いになっていたのが
「ドームスタジオ」という傘のような仕組みで囲いが出来る機材でした。
半透明のドーム状の膜で外光が柔らかく拡散し、照りが出ません。
こんな感じです。
ネットオークション出品画像を撮影するために、同様の機材がたくさん販売
されています。
コンパクトに四角く折りたためる物とか、ご自身のニーズで選択肢は様々
あります。
価格も数千円程度とさほど高くありません。
機材を使うかどうかはさておき金繕いbeforeを撮影しておくと、どこまで削り
込むのか確認が出来ます。
スマホでも構わないかと思いますので、記録として撮影はオススメしたいと
思います。