カテゴリー別アーカイブ: 日常の風景
2021年用 門松
先日の門松・屠蘇の講座の際に作った自宅用の門松を昨日飾りました。
飾る時期については諸説ありますが、無難と言える29日までに行うのが
良いようです。
講座の際に質問があったのが、松の固定の仕方です。
特に我が家のようにマンションにお住いの方ですと難しいと思います。
幸い門扉がありますので、格子の部分に麻紐(松の幹に馴染んで
目立たない)で結んでいます。
それぞれのご事情で工夫して頂ければ幸いです。
紙ヤスリの収納
以前、蛇腹式の名刺入れに紙ヤスリを収納していた方を紹介しました。
今回はNHK文化センター柏教室のNさんの工夫を見て頂きます。
同じ名刺入れですが厚さ8mm程度とコンパクトに収められています。
使いやすいサイズにカットした紙ヤスリを仕切りに従って収められて
います。
持ち歩きに使うのであればコンパクトなケースなので、便利なのでは
ないでしょうか。
実は最初、このケースを取り出された時に何が入っているのかと驚きました。
ケースを開けられて綺麗に紙ヤスリが整頓されているところを見て、その
工夫に感心しました。
手元にある全数を収納するなら蛇腹式のものがいいと思いますが、持ち歩きに
コンパクトにされたい場合はオススメです。
門松 分類中
例年、師の原一菜先生の講座を受講していた門松・屠蘇作りの特別講座
ですが、今年は太田流水引折方のお免状を頂いたことで私自身が開催
出来る事になりました。
22日火曜日の講座に向けて2種類の松をセットしました。
今年の講座開催は急遽決まりましたので、ご案内が行き渡らない内に定員
いっぱいになってしまいました。
年末のスケジュールにも寄りますが、来年は枠が広げられる工夫をしたい
と考えております。
正月とは本来どんなものなのかをご説明しつつ、根引きの松で門松を作り
自然素材で屠蘇を調合する講座です。
ご興味を持たれましたら来年の開催をお待ち下さいませ。
NHK文化センター さいたまアリーナ校へ
2008年に開講しました「よみうりカルチャーセンター大宮教室」が
最終日を迎えました。
12年、毎月通った教室でしたが、今年12月に閉校となってしまいました。
遠方ではありましたが開講当初、大宮で金繕いが学べると喜んで頂き、
それを心の支えに頑張ってきました。
閉校のご事情を伺っておりますが、新型コロナウィルスの影響は否めません。
本当に残念です。
幸いNHK文化センターさいたまアリーナ校で講座を引き継いで頂ける事に
なりました。
来年1月に同じ第4月曜日の午後1時からと3時半からの2講座を再開致します。
現在受講の皆様に新しい教室でお会いするのを楽しみにしております。
なお新規募集は来年4月期に行う予定です。
春から金繕いにチャレンジされたい方の応募をお待ちしております。
生徒さんの作品パネル
昨年の個展で生徒さんの作品画像をまとめたパネルを展示しました。
個展から1年経ちましたので、思い切ってこのパネルを作品1点づつに
切り分けました。
現在でも教室にお出での方に差し上げようと思います。
記念と思って受け取って頂けたら幸いです。
NHK学園「金繕いの世界」終了
本日、NHK学園市川オープンスクールで行われた特別講座「金繕いの
世界」が終了しました。
講演会形式は、この講座で終了です。
9月の毎日文化センターのオンライン講座に始まって、NHK文化センター
千葉の講演会と経験を重ねてきました。
その度ごと客層に合わせて内容を変更し、ブラッシュアップを重ねて
きました。
いろいろ勉強してきて、ここが大事とか興味深いと思ったところを集約して
1つの講演会に結実しているつもりですが、ニーズにお応え出来たのか、
ご意見をお聞きしたり反省したりを繰り返しています。
ラストは12月16日水曜日のNHK文化センター千葉のオンライン講座です。
基本的には9月30日に行った講演会をベースにして行います。
実物サンプルをご覧頂くのは叶いませんが、ラストとして内容を充実させたい
と考えております。
今までの講座へのご参加が出来なかった方のご検討をお待ちしております。
敷き布を用意しました
自宅工房で行なっている金繕い教室を受講の方から、荷物を床置きに
するのは抵抗があるとのお声を頂戴しました。
自宅工房での教室を始めて5年以上経過していますので、対策を打つ
のが遅きに失したと言えるのですが。
材料は巣篭もり期間中に発掘された布です。
使う計画のない布が大量に見つかっていたのですが、その内の1枚
です。
手縫いなりミシンなりで縫っている時間がなかったので、使ったのが
洗濯も出来る布用の両面テープです。
従来から接着剤タイプのものが出ていましたが、両面テープもあったの
ですね。
あっと言う間に完成です。
敷き布にしたのは新型コロナウィルス対策を考えると洗濯が気軽に出来る
方がいいと判断したからです。
とりあえず使ってみて頂いて感想をお聞きしようと思っています。
保土ヶ谷宿
私の出身地は神奈川県横浜市です。
その中でも東海道五十三次の宿場町であった「保土ヶ谷」という
横浜市の中央にある古い土地の出身です。
横浜市というと住みたい街の上位にノミネートされるなど、いいイメージが
あるかと思いますが、それは主に北部の新興住宅地を指しています。
保土ヶ谷は元・宿場町と言っても観光資源になるようなものは残っていません。
本陣跡に門扉、旅籠屋だった金子家(脇本陣というのは誤り)が残っている
程度でしょうか。
「北向き地蔵」(どんなに違う向きに変えても北向きに戻る)とか「政子の
井戸」(北条政子が化粧直しに使った井戸)などありますが、とても地味です。
毎年1月2日〜3日に行われる箱根駅伝の第2区、難所として有名な権太坂の
少し東京寄りと言った方がわかりやすいかもしれません。
保土ヶ谷駅近くにある「金沢横町道標」です。
金沢・浦賀往還への出入り口にあたり、この道標が設置されたそうです。
ここまでコンディションが良いものは珍しいとのことで、現在でも大切に保存
されています。
同じく駅近くにある蕎麦屋の「桑名屋」さんです。
宿場町としての町おこしに熱心な当代が江戸時代のイメージで建てられました。
ちょっとタイムスリップ感覚を味わえます。
おしゃれな新興住宅には敵いませんが、尾道ばりの山坂ありの保土ヶ谷が
やっぱり好きなようです。
和巧絶佳展
現在、パナソニック汐留美術館で行われている「和巧絶佳展」に
出かけてきました。
サブタイトルは「令和時代の超工芸」です。
工芸というジャンルにとらわれることなく、工芸素材を用い、工芸技法を
駆使して工芸美を探求する1970年以降に生まれた12人の作家の展覧会です。
拝見してみてアートと工芸(使うもの)の境界線という印象を受けました。
工芸は使う上での配慮が求められますが、今回展示のものはアート寄りなので
作家によっては解釈に悩むものもあります。
個人的な好みになりますが、截金をガラスに施した山本茜さんの作品、蛍手を
突き詰めた新里明士さんの作品に惹かれました。
お二人とも伝統的な技術を独自の手法で転換されており、美しさと新しさが
あると思いました。
会期は9月22日(日)までなので、今週末は混雑する可能性があります。
美術館の案内を確認の上、お出かけ下さい。
「金繕いの世界」オンライン講座終了しました
本日、私としても初めてのオンライン講座を開催しました。
既に金繕いの講座を受講中の皆様もたくさんご参加頂き、ありがとう
ございました。
自宅から配信していた様子です。
PCの手前に置いてあるのは書き込みだらけの原稿です。
時間配分を計算し何度も練習をして本番に臨んだのですが、実際は練習通りに
行かないもので、想定していた時間配分は途中から飛んでしまいました。
しかし皆様にご満足頂けたようで安堵しているところです。
今回はZoomの中でもウェビナーという講演会に特化した形式で、演者の方から
受講者は全く見えません。
配信中はひたすらPC画面に向かって喋るので、ある意味孤独な戦いでした。
このコロナ禍でオンラインというものが一般的になりましたが、やはりお話しする
なら反応を確認したいものです。
改めて人との繋がりを感じました。