カテゴリー別アーカイブ: 展覧会•イベント
特別展 茶の湯
東京国立博物館で行われている「茶の湯」展に行ってきました。
茶道が日本の文化の根幹であることは、嗜まれない方でも認める
ところだと思います。
その名だたる名品の御道具類が一堂に会す展覧会です。
1980年以来、37年ぶりの大規模な展覧会ということで足を
運んでみました。
狙いは画像でしか見たことのない御道具を確認したかったのですが、
展示が発展の歴史に沿って整理されていたので、勉強になりました。
特に見学の方の注目を浴びていたのが、国宝「曜変天目茶碗」です。
これは世界に3品しかないと言われていたのが、先般「なんでも鑑定団」
で4つ目が出たと鑑定されました。
それの真贋を巡って様々な専門家の方が異を唱えて話題になったのです。
4つ目とされる器と、出展されている曜変天目「稲葉天目」を比べて
みるのも面白いかと思います。(展示は5/7まで)
ゴールデンウィーク中ではありますが平日の今日は、なかなかの混雑
ぶりでした。
最前列で見ようとすると、列が進みません。
手際よく空いているものから見るとか、後ろから隙間を縫って見る
などした方が効率よく見学出来る状態でした。
曜変天目もそうですが、会期中に展示替えがあります。
ご覧になりたいものの出展日を確認してから、お出かけ下さい。
会期は6月4日日曜日までです。
金曜、土曜は20時まで延長されています。
並河靖之 七宝展
東京都庭園美術館で行われている「並河靖之 七宝展」に行って
きました。
並河靖之は明治時代の七宝家です。
近年、明治工芸への関心が高まり、NHKの番組などで作品をご覧になって
いるかもしれません。
今回の展覧会は没後90年を記念し、初期から晩年までの作品を集めた
初めての回顧展となっています。
黒い釉薬に映える緻密な花鳥風月が代表的なスタイルですが、晩年の
風景画に題材を求めた作品は悟りの境地すら感じさせます。
雅な作品が旧朝香宮邸である庭園美術館で見てこそ、その価値が
発揮されるようです。
会期が今週末の9日日曜日までなのですが、ちょうど入り口前の桜が
満開になっているかと思いますので、花見を兼ねてお出かけになるのも
良いかと思います。
超絶技巧の作品は、画像の印象と違い小品が多いです。
細かいところまで、じっくりご覧になりたい方は、スコープの無料
貸出があるので、ご利用下さい。
市川教室の特別講座終了しました
3月31日にNHK学園市川オープンスクールの特別講座が
終了しました。
多数のご参加を頂き、ありがとうございました。
皆様の熱気のあまりエアコンを切り、扉を開けるようでした。
金繕いの歴史と修復工程の説明を参考作品をご覧頂きながら
説明致しました。
その後行ったのが「桜の花びら」の蒔絵です。
ご参加の皆様の作品を撮影させて頂いているのですが、都合上
一部の方のみご紹介させて頂きます。
「桜の花びら」の蒔絵制作は何度も行っているのですが、毎回
発見があります。
今回は皆様、桜の花びら一枚一枚の完成度が高く、少ない枚数で
決める方が多かったのが印象的でした。
金繕い入門の本講座をご希望頂いた方もおられますが、市川教室は
2クラスあるにも関わらず両クラスとも満席で、キャンセル待ちを
して頂いています。
受講までお待ち頂けますよう、よろしくお願い致します。
記念品になりました
先般、金箔を貼ったハマグリ貝の画像をアップして
いました。
何になるのか、いろいろ想像を呼んだようですが、
先日の出版記念パーティーでの記念品になりました。
中は歌を書き、絵を描き添え、生藍染の絹で包んで、桐箱に
入れました。
中の様子は差し上げました招待客の方々のみのお楽しみと
いうことにします。
感謝の気持ちとして精一杯制作致しました。
希望展 VOL.11
開催の度にご紹介してきたギャラリー砂翁の「希望展」も
11回目となりました。
作家の方々が「希望」をテーマに制作した作品を、リーズナブルに
販売。
売上金の一部を被災地で行われる活動の基金にしているものです。
まずは友人の大古瀬和美さんの作品です。
このところ続いている手漉紙に鉛筆、墨、蝋を使った作品です。
原一菜先生によれば、モノトーンの作品は想像力を必要とする
高度な芸術だとか。
一枚一枚からイメージが広がる作品です。
その他、気になった作品を一挙にアップします。
いずれもちょっとしたスペースに飾るのに最適な小品です。
立体作品もバリエーション豊かです。
会期は3月15日(水)までです。
ギャラリー前にはオカメサクラも待っています。
出版記念パーティー速報
今夕、原一菜先生主催で「金繕いの本」出版記念パーティーを
行って頂きました。
場所はグラビア撮影を行った自由学園明日館です。
想定を超える方々にご出席頂き、本当にありがとうございました。
またお花もたくさん頂戴致しました。
ありがとうございます。
本当に幸せな1日でした。
第24回 漆の美展
日本漆工協会主催の「漆の美展」に行ってきました。
協会会員による作品発表の場で、新たな“漆”の可能性を探る機会
でもあります。
昨年は拝見出来ませんでしたので一昨年と比較すると、色漆と南洋貝
の螺鈿が増えたように感じました。
また木胎ばかりでなく、布やレースを胎とした作品もありました。
他の伝統工芸と同じように漆工芸も厳しい環境を余儀なくされて
います。
新しい道を考えると、漆という材料の特性を生かして、新規性
も求めなければならないと思います。
個人的にはアーティスティックな作品より、使うものとしての漆器
に興味があります。
「用の美」というのでしょうか。
会期は今月26日(日)まで。
明治神宮文化館宝物物展示室です。
明治神宮の大木の中を歩いて散歩がてら行かれるのも良いかと
思います。
世田谷ボロ市2016
今年も原一菜先生の引率で世田谷ボロ市に行ってきました。
通りは人が多く、盛況の様子です。
今回は陶磁器はあまり購入せず、漆器の皿2点。
実はメインの狙いは硯と墨でした。
硯は原先生のお見立てで、中国・端渓のものをGet!
墨はなぜ使いかけのものを?と思われるかもしれませんね。
実は墨は作られた直後より20年以上経過したものの方が良いのです。
手前に写っている古梅園のものなどは、小学生レベル用として
生産されたものですが、年月が経ったことで質が良くなって
います。
少々変わったものが、こちらの携帯用の硯です。
大きさは横5cm×縦8cm×厚さ6mm。
材質は日本の那智石です。
このサイズにするのには石のクオリティがないと出来ないという
ことで、珍しさだけではない価値があります。
充実のボロ市探索となりました。
横浜山手西洋館 世界のクリスマス2016
横浜・山手西洋館のイベント「世界のクリスマス2016」に今年も
行ってきました。
◯山手234番館(アルメニア)
名産であり、ラッキーアイテムである柘榴があちこちに
飾られています。
◯山手111番館(スウェーデン)
吹き抜けから下がっている布は、オーロラを表現している
そうです。
◯横浜市イギリス館(イギリス)
シャーロックホームズの部屋をテーマにした装飾。
アンティークの品々が見応えあります。
今年一番は、クオリティーの高さと、ゴージャス感で「横浜市イギリス館」
かなと思いました。
温かみのある照明がアンティークの装飾を映えさせる夕方がゴールデン
タイムだそうです。
ご覧になるなら暗くなってくる閉館(17:00)に近い時間が良いと思います。
サンスカーラのワークショップ
千葉中央にありますヨガ・ピラティスのスタジオ「サンスカーラ」さんで
ワークショップを開かせて頂くことになりました。
来年 1月28日(土) 14:00〜16:00 です。
金繕いの歴史、修復工程をご説明した後、金繕いの仕上げになります
蒔絵体験をして頂くものです。
お手持ちの破損した器を持参頂ければ、修復の可否鑑定を致します。
千葉周辺ではカルチャーセンターの空席がなかなか出ず、お待ち頂いて
いる方がたくさんおられます。
ワークショップの内容は受講前のプレセミナーにもなりますので、
ご興味のある方のご参加をお待ちしております。