柏の葉T-SITE ワークショップ終わりました

このところブログの更新が出来なかった理由が柏の葉T-SITEさんで
行いましたワークショップの準備の為でした。
「金継ぎで作るアクセサリー・箸置き」というものです。

会場は柏の葉T-SITEさん2階のイベントスペースで、壁に囲われた閉鎖
空間ではなく、店舗内に解放された外気も入る場所です。

こちらでご用意したシー陶器、シーグラス、木片、天然石、貝殻などからお好み
のパーツを選んで頂き、アクセサリーか箸置きを制作して頂きました。

講座中の様子です。
感染症対策の為、参加者は4名様までと限定し、ソーシャルディスタンスを
確保したテーブル配置になっています。

完成した作品の一部をご紹介します。




講師の私自身も楽しかったのが、皆様の作品の多様性です。
お一人お一人の好みで決めて頂く世界なので、1点たりとも同じ
ものはありません。

お陰様で好評だったので、次の機会をご依頼頂いております。
具体的な日程は決まっておりませんが、緊急事態宣言の解除を見定め
つつ、春〜初夏には行われる予定です。

わずか2時間でのワークショップですので、接着剤とパテを使用します。
今後、幅広く展開する予定はありませんので、やってみたいという方は
次の機会をお見逃しなく!


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猫の耳

NHK学園市川オープンスクールのIさんの作品をご紹介致します。
猫の置物の耳が欠けてしまっていたのを金繕いされました。


高さ5cm程度の小さなものです。
その耳というとかなり小さく、作業もきめ細かさが要求されました。
それを綺麗に成形され、金泥で仕上げられました。

秀逸なのが欠けていた部分を綺麗に分けて塗るのではなく、刷毛目をつけて
本来の茶色に馴染ませたところです。
さらに欠損していなかった左耳にも同様の仕上げを施すことで、元から
耳の先が金色だったかのように見えます。

度々ご説明していますが、食器でなくとも陶磁器であれば同じように金繕い
が可能です。
置物も地震やうっかりで破損することは珍しいことではありません。
それが思い入れのあるものなら尚更直したいと思われると思います。

猫も気に入ったのではないでしょうか?
凛々しい顔がちょっと自慢気に見えます。


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トクサの寒さ焼け

自宅で栽培しているトクサですが、しっかり寒さに当てて硬くしようと
今年はまだ刈らずにいます。
それが寒さに当たって赤茶色に変色してきました。

これは枯れた訳ではないので、刈らずに春を迎えるとまた緑色に戻ります。
心配されている方はどうぞご安心下さい。


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割れても

NHK学園市川オープンスクールのAさんの作品をご紹介します。
特徴的な割れ方をした器を金繕いされました。

楕円形のお皿がX型に割れてしまっていました。
接着の際、形態を安定させるのが難しいですが、接着してしまえば通常通り
ご使用になれます。


もう一点はマグカップがバラバラに割れたものです。
把手の位置によっては補強をお願いするレベルです。
今回は接着後、補強は回避し銀泥で仕上げて頂きました。

日本独自の金繕いは修復後も使えるというのが最大の特徴です。
あまりにバラバラになっていると実際の使用にためらわれる方もおられ
ますが丁寧に扱って頂ければ、十分使用に耐えます。

Aさんの作品はいずれも日常で使用頻度の高い器とのことで、現在では
しっかり現場復帰されていると思います。


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さいたまスーパーアリーナ

よみうりカルチャーセンター大宮教室閉校に伴い、教室がさいたま
スーパーアリーナ内のNHK文化センターさいたまアリーナ校に
移動しました。

アリーナの中にカルチャーセンター?と思われると思いますが、正確
には隣接した建屋の中にあります。

来月、教室内部をご紹介したいと思いますが、スペースはゆったりとして
おり、感染症対策もしっかりされています。

当座はよみうりカルチャーセンターから移動して下さった方で講習
しますが、4月期から新規募集を行います。
2月末から受付開始になると思いますので、大宮付近で金繕いを習って
みたいとお考えの方の応募をお待ちしております。


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壁飾り

食器ではない壁飾りであっても陶磁器であれば金繕いの
技法で修復出来ます。
NHK文化センター千葉教室のYさんの作品をご紹介致します。

愛嬌があるフクロウの壁飾りです。
大きく尾羽の部分が欠けてしまっていました。
それを左右対称になっていると考え、右側を参考に別素材で再生して
頂きました。

その別素材の部分を銀泥で仕上げて頂いたところ、本体と違和感ない
感じになりました。

実はこの画像を撮影させて頂いた後、再破損してしまわれたので、現在
リカバリー中です。

食器ではないからと修復を断念されているものでも金繕いは可能です。
思い入れのあるものがあれば教室にお持ち下さい。


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恐るべし

以前、プラモデル製作道具でお箸の塗り直しに便利なものがある
と生徒さんが持参なさったものをご紹介しました。
先日、ダイソーで同様のものを見つけたので、お知らせします。

名称は「塗装ベース」です。
プラモデル製作道具と同様、巻きダンが詰め込まれていて、お箸の塗り
直しなどに活用出来ます。
私もやってみたいと思っている作業に使えそうなので、購入してみました。

ダイソーは機を見るに敏で、このような商品化の素早さには驚きがあります。
その分、廃番も早いので、これはと思うものは購入しておくのがいいように
思います。

こちらも使えそうと思われましたら、お早めに!


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ガラスの金繕い

NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介致します。
ガラスのカップとアクセサリーの金繕いです。

色が薄い新うるしはガラスの修復に有利です。
ぱっくり割れた破片の接着が綺麗に仕上がりました。
透けて見える曲線が美しいです。

珍しいケースではありますが、ガラスのアクセサリーも修復可能です。
こちらの指輪は縦にひびが入ってしまっていました。
それをひび止めし、欠損を埋められました。

徹底的に強度を求めるのであれば補強も必要になってきますが、今回は
ガラスの透け感を重視して最小限の修復に納めています。

私共の教室では器に限らず直したいとお持ちになった物のご相談に乗って
おります。
まずはご遠慮なく教室にお持ち下さい。


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削りカスを払う刷毛

2016年11月のブログにも同様の内容をアップしているのですが、また
ご質問頂いたので再度説明したいと思います。

金繕いの作業で生じた削りカスを払う際、何を使ったらいいのかという
ご質問です。
私が使っているのが豚毛のペンキ塗り刷毛です。
100円ショップで購入しました。

2016年のブログでは35mm幅のものだけでしたが、のちに細かいところも払える
ように幅15mmのものも買い足しています。

このような道具がない場合はティッシュペーパーで代用することもありますが、
ティッシュペーパー自体がいろいろな成分を含んでいるので、避けたいところ
です。

安価なもので構いませんので、専用の道具をお使いになるのがいいと思います。


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見えない

NHK文化センター柏教室のHさんの作品をご紹介します。
フリーカップの割れです。


内側の画像を見て頂くと、かなり微細に割れていたのがご覧頂けると
思います。
これが面白い景色になっているのが金繕いの面白さだと考えています。

この仕上げでご質問があったのが、表面の釉薬が濃い色のところは
接合線が判然としないがどうしたらいいかというものです。
はっきりわからない部分はそのままでいいのでは?とお答えしました。

基本的に欠損を埋めている弁柄漆が入った部分は仕上げをお勧めして
いますが、釉薬の色によっては弁柄漆が入っているのかどうかわからない
場合があります。
この状態だと接合線を辿ることは不可能ですし、弁柄漆が入っているだけで
修復は完了と考えられるからです。

仕上げは絶対行わなければならない訳ではありません。
ケースバイケースで柔軟にお考え下さい。


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