今夏の酷暑で藍が枯れてしまったと以前のブログに書きましたが、
実は虫の息で残っていた株があったのです。
もしかして何とかなるかもと水やりを続けていたところ、涼しく
なったところで遂に花が咲きました。
問題は受粉するかどうかなのですが、上手くいけば種が取れます。
復活も遂げたことですし期待して待つことにします。
今夏の酷暑で藍が枯れてしまったと以前のブログに書きましたが、
実は虫の息で残っていた株があったのです。
もしかして何とかなるかもと水やりを続けていたところ、涼しく
なったところで遂に花が咲きました。
問題は受粉するかどうかなのですが、上手くいけば種が取れます。
復活も遂げたことですし期待して待つことにします。
NHK文化センター柏教室におられたSさんの作品を前回に
続いてご紹介します。
欠けを総体漆繕いで直されました。
画像正面に欠けがあったのですが、わかりにくいと思います。
こちらはご友人からの預かり物の茶碗なのですが、金属粉で
仕上げをするのではなく、できるだけ目立たないようにとの
リクエストだったそうなのです。
これを備前焼の赤茶色の色を新うるしの色を調合して再現
されました。
現在、陶磁器の修復方法を「金繕い(金継ぎ)」というので、
金や銀での仕上げが当然のように思われているかと思いますが、
技術の発端は漆の色で完成する「漆繕い」が原点です。
ただ器の色を漆で再現するのは簡単ではありません。
金や銀の金属粉で仕上げを行う方が下地の色に左右されることなく
簡単です。
また金属色はどんな色の釉薬でも相性が良いので、究極は失敗が
ないと言えます。
昨今の金の高騰で金での仕上げを避けられる傾向にありますが、
Sさんの作品のように完成度の高い総体漆繕いは難関なのです。
産経学園ユーカリが丘校のMさんの作品をご紹介致します。
緑釉の大皿の欠けの金繕いです。
このお皿は柔らかい質の割に縁にシャープなエッジが出ており、
とても欠けやすいものでした。
そのため大小10数カ所、欠けが生じていました。
Mさんは一つ一つ丁寧に欠損を埋められた後、仕上げに悩まれました。
緑釉には金泥が合いますが、欠けがたくさんある場合には逆に下品に
見えてしまう場合があります。
最終的にMさんは銀泥を選択されました。
仕上げ直後は白っぽい色ですが、いずれ硫化して緑釉に馴染む予定です。
お料理が上手なMさんは完成してお料理を盛ったところの画像を送って
下さいました。
ローストポークと五郎島サツマイモのマッシュとリンゴソースの盛り合わせ
だそうです。
釉薬にお料理が映えて益々美味しそうですね。
金繕いは再び器として使うために行うものです。
また使えるようになって嬉しいとおっしゃるMさんのような喜びを皆様に
感じて頂きたいと思います。
NHK文化センター柏教室におられたSさんの作品をご紹介
致します。
ソーサーの割れです。
可愛らしい花の絵付けが素敵なソーサーですが、その絵付けを
またぐように割れの接合線が走っています。
接着後、銀泥で仕上げられ、色が硫化しないうちに色止めをされて
います。
特筆すべきは柄の出し方です。
通常、絵付けの上も金属粉で仕上げて頂いた上から色漆で絵付けを
再現することをお勧めしています。
Sさんの作品の場合、接着がピッタリに出来たので、銀泥の仕上げを
削って絵付けを出しているのです。
これは接着がピッタリに出来たからこそ出来る方法です。
早々真似出来ることではありませんが、こういう方法もあるのだと
ご紹介致します。
友人の高橋文子さんが参加しているグループ展を拝見して
きました。
高橋さんは刺繍作品を出品しています。
日本刺繍他、様々な分野の刺繍を修めた高橋さんの作品は上品さと
可愛らしさが同居していて、とても魅力的です。
画像は購入させて頂いたブローチですが、帯留に変えられる金具を
使って帯留として使う予定です。
今回、海の生き物をモチーフにしたシリーズも出品されていたのですが
こちらも素敵でした。
もう1点、購入したのが森下和枝さんの、こちらもブローチ。
帯留にしたら面白いかも、と思ったのですが、冬に愛用しているニット帽
が愛想がなかったので付けてみたところ、とても相性がいいではありませんか。
今冬はこの組み合わせで楽しみたいと思います。
秋はいろいろ展覧会のお誘いがあって楽しい季節です。
友人の日本画家・斉藤佳代さんのご主人である斉藤典彦さんの
東京藝大退任記念の展覧会を拝見してきました。
こちらでは2007年の個展以降の作品を展示。
自然に潜む目に見えない根源的な気配が表されていると評されて
いる大きな作品が拝見出来ます。
私としては床の間の設えのある和室に展示されている正木記念館の
展示が興味深かったです。
そもそも純和室での展示が珍しいですし、照明が抑えられた空間で
見る作品は幻想的でした。
同時に京橋の和田画廊では2000年までの作品が展示されています。
東京藝大の展示品とは作風が違う作品が拝見出来ました。
東京藝大での展示は10日(日)まで。
和田画廊は13日(水)まで。
ご興味がある方は会期末が迫っておりますので、ご注意下さい。
秋は展覧会のお誘いが多い季節でもあります。
インプットの時間として満喫したいと思います。
NHK文化センター柏教室のMさんの作品をご紹介致します。
大皿の欠けとひびです。
縁の欠けから伸びたひびが長く、仕上げをするのが大変だったかと
思います。
ただ金泥が染付に映えて美しい仕上がりになりましたので、満足されて
いるかと思います。
このところ仕上げが上手くいかないというご相談が増えています。
まずどのように作業しておられるのが実演して頂いて問題点を把握する
ようにしているのですが、大抵は手順に勘違いがあることがほとんど
です。
金繕いはカテゴリーとしては工芸に分類されますが、器によって手順が
異なり、難しい部類に入ると思います。
特に仕上げは目にすることになるので、印象がこれで決まってしまう分、
皆様完成度にこだわられます。
仕上げを行う前には今一度手順を確認してから行われるのをお勧め
致します。
10月30日、「文様の格」と題した講習会をNHK文化センター千葉
教室とオンラインで行いました。
1時間半、文様の格とその取り合わせ、文様を検討する際に押さえて
おくべき知識をふんだんに盛り込んでお話ししました。
渾身の内容が11月2日から16日まで見逃し配信でご覧頂けます。
あいにく途中で行ったクイズはご参加頂けませんが、内容は十分お楽しみ
頂けます。
御視聴をどうぞ宜しくお願い致します。
産経学園ユーカリが丘校のNさんの作品をご紹介します。
鉢のひびです。
ひびが縁から斜めに目立つ形で入っており、このまま仕上げをしても
素敵には見えないことが想定されました。
そこでご提案したのが、元々器に入っている葉の形のように蒔絵することです。
内側は栗の葉が増えたようになり、外側は蔦文様風に馴染ませられました。
いずれ銀泥が硫化して、ますます元の絵付けに馴染むと思います。
何か蒔絵を加えたい場合はその器にある図柄を利用するのが基本です。
ただし無理はせず、これだという案がまとまってから着手しましょう。
現在、箱根 芦ノ湖湖畔にある成川美術館で行われている
「四田淳三・湯口絵美子 父娘展」に行ってきました。
荘厳で静謐な雪の塔を描き続けた父・四田淳三さんと娘・
湯口絵美子さんの鮮やかで情熱的なバラの対比が織りなす美の
競演でした。
湯口さんの描くバラは洋花の西洋のエッセンスと日本画の清心さ
が同居する不思議な魅力があります。
このあたりが日本画ファンのみならずバラを描く、もしくはモチーフ
として扱う方の心を捉えて幅広いファンがいらっしゃいます。
箱根観光の際に足を伸ばして頂くと外の喧騒とは隔絶した静かな空間
で作品が堪能出来ます。
芦ノ湖までは難しいという方は来年1月に都内で湯口さんの個展が
予定されておりますので、そちらへどうぞ。
父娘展は11月13日までです。