重い腰を上げてようやくInstagramに挑戦してみました。
記念すべき初投稿は一番お気に入りの作品
「備前焼フリーカップ」です。
良かったらご覧下さい。
ユーザーネームは「kintsukuroi shiratori」です。
重い腰を上げてようやくInstagramに挑戦してみました。
記念すべき初投稿は一番お気に入りの作品
「備前焼フリーカップ」です。
良かったらご覧下さい。
ユーザーネームは「kintsukuroi shiratori」です。
NHK文化センター横浜ランドマーク教室に作品を展示して頂ける
ことになりました。
拙著も含めて、こんな感じの展示になる予定です。
奥の中皿は割れを本漆で金繕いし、絵付けに加飾する形の蒔絵は新うるし
で行っています。
いずれも銀が硫化中で金とあまり差がないのですが、硫化が進めば銀の
効果が見えてくると思います。
右手前の菊花型の小皿は欠けが不思議な形で入ってしまっていたのを瑞雲型
に蒔絵してあります。
これは途中経過で迷った様子をいずれブログでお目にかけたいと思います。
左手前は瑠璃釉の片口です。
片口の先端の欠けとひびが入ったものを金繕いしてあります。
瑠璃釉に金泥が映えて綺麗だと思います。
NHK文化センター横浜ランドマーク教室にお越しの際には是非ご覧下さい。
NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介致します。
大きな欠けの金繕いです。
このお皿は縁が垂直に立ち上がっていて、形を作り込むには難しいタイプ
でした。
これを綺麗に作られた上に大きい面積の仕上げも完璧になさっています。
金繕いの仕上げにチャレンジした方なら、どなたでも大きい面積の欠けの
仕上げが難しいことをご存知だと思います。
テクニックとしては色々あるのですが、Aさんはスタンダードに筆で取り
組まれました。
お使いになったのは薫銀泥です。
この渋さが好まれて柏教室を始め、他のクラスでも人気です。
大きい欠けの仕上げに望まれる場合は、あらかじめご相談下さい。
手段についてご説明致します。
カルチャーセンターでの講座にはキャリーバッグで出かけています。
ゆうに1週間の旅行に出かけられるくらいのサイズのバッグにグッズを
いろいろ収めてあります。
これは心配性というより受講して下さっている方が快適に学べるよう、
これがあったら便利かなというものを持っているだけなのです。
世界で一番丈夫と言われるS社のバッグを1年半愛用していたのですが、
これが先日ついにキャスターが1つ壊れてしまいました。
幸い修理をお願いすることが出来、連休明けから復活しました。
修理の際、保証書を改めて見たところ、凸凹道の耐久検査は32kmと記載
されていました。
講座に出かけると1回に2kmはアスファルトの道を歩いていると思います。
これが凸凹道に換算するとどうなるかわかりませんが、1年半は使い過ぎたと
反省しています。
今後は早めにメンテナンスを考えるつもりですが、とりあえずまたよろしくね!
おかげさまで満席になりました。
お申し込みの皆様、当日のお越しをお待ちしております。
2月に行なったワークショップが好評だったので、2回目を開催して
頂けることになりました。
ご用意したシー陶器・シーグラスなどの材料を組み合わせてアクセサリーか
箸置きを作って頂く1日のイベントです。
金繕いでも呼び継ぎはやってみたい技術の一つかと思いますが、なかなか
チャレンジする機会がありません。
このワークショップはそのエッセンスを感じて頂ける好機です。
時節柄難しいところはあるかと思いますが、会場になる柏の葉T-SITEは
オープンなスペースであること、1回の人数を4人と絞っていることで
かなり対策はされていると思います。
今後このイベントを継続して行う予定はありませんので、ご興味のある方は
ラストチャンスとご参加頂ければ幸いです。
6月2日水曜日 10:00〜12:00/13:00〜15:00
柏の葉T-SITE 2階イベントスペース
参加費 ¥3,500(材料費を含む)
お申し込みは直接 柏の葉T-SITEまで
https://store.tsite.jp/kashiwanoha/event/magazine/19629-1650290414.html
産経学園ユーカリが丘校のTさんの作品をご紹介致します。
備前焼の猪口の割れの金繕いです。
画像でご覧頂けるように、かなりバラバラに割れてしまっていました。
小さい猪口なので作業が大変だったと思いますが、綺麗に接着されています。
工夫されたのが側面にある牡丹餅部分の仕上げです。
大半は硫化して馴染むように銀泥で仕上げられましたが、牡丹餅部分はその
色に合わせて金泥で仕上げておられます。
牡丹餅とは作品の上に丸めた土や小さい作品を置いて出来た焼けむらが模様
として美しく発色したものです。
まるでぼた餅を並べたような模様に焼きあがることから牡丹餅と名づけられました。
銀泥が硫化して馴染むのが待ち遠しい作品になりました。
NHK学園市川オープンスクールで生徒さんと私の作品を展示して
頂いています。
手前の小鉢、猫の置き物、漆器の急須が生徒さんの作品です。
小鉢は割れとそれに続くひびを直した大道の金繕い、猫の置き物は右耳が
欠損したのを修復し、何ともなかった左耳と一緒に金泥で蒔絵した作品
です。
漆器の急須は把手が折れてしまったのを、痕跡がわからないようにした作品
です。
いずれもひと工夫あり、一見の価値ありの作品です。
画像奥に写っているのが私の作品です。黒釉の割れと欠けを金繕いした作品、
欠け+ひびを2箇所金繕いした印判なます皿、様々な欠損を金繕いした印判
蕎麦猪口5個です。
通常カルチャーセンターの作品展示はガラスケースに入っているのですが、今回
の展示は目線の高さで直にご覧になれます。
そういった意味で貴重な機会かと思いますので、NHK学園市川オープンスクール
にお越しの際には是非ご覧下さい。
ただし二つとない貴重な品ですので、お手に取るのはご遠慮下さいませ。
展示は来月始めまでの予定です。
港北カルチャーセンターのMさんの作品をご紹介致します。
コーヒーカップの欠けとひびの金繕いです。
特にひびが目立たなく完成しましたので、ご覧下さい。
亀裂が入った状態でも軽症のものを「にゅう」と言います。
にゅうは亀裂の中に汚れがなければ、全く目立たなく直る場合があります。
Mさんのコーヒーカップもひび止めをしたところ、一部に弁柄漆が入っただけで
ほとんど目立たなくなりました。
たまたま弁柄漆が入った部分が縁の柄が入ったところだったので、色漆で着色し
その部分を隠してしまいました。
実際、ひびは表の鳥の絵に差し掛かっているのですが、弁柄漆が入らなければ
あえて仕上げで金・銀蒔絵はしなくても構わないとお話ししています。
特に今回の作品のように具象の柄がある場合は避ける傾向にあります。
ちなみに内側は止めた痕跡がはっきりわかることから、しっかり金泥で仕上げを
なさっておられます。
傷を爪で触って引っかかりがない場合は「にゅう」と判定し、目立たなくさせる
ために漂白をお勧めしています。
一般的に硬質の磁器は見えなくなることが多いのですが、素地に吸水性のある
陶器では吸水しないように「目止め」という下準備をして頂いてもシミが生じる
場合があります。
この場合は目立たなくはなりませんので、金・銀泥での仕上げをお勧め致します。
器ごとに手順が違うのが金繕いの魅力でもあります。
Mさんの作品のように臨機応変、セオリーにこだわらず対応して頂きたいと
思います。
今年、春が来る前にトクサを刈り取られたと思います。
乾燥後のトクサの状態について質問が多かったのが、例年と様子が
違うというものです。
画像の左側が理想の状態です。
乾燥させても、しっかりと円筒形が維持されています。
ご質問が多かったのが右側のように萎んでしまった状態になってしまった
が、どうしてなのかという内容です。
なぜこの状態になるかというとトクサの壁が薄くて、乾燥させると萎んで
しまうからなのです。
近年エルニーニョ現象が続き酷暑が厳しかったせいか、トクサの生育も
影響を受けています。
壁がしっかり育たないうちに刈り取り時期を迎えてしまったのでしょう。
萎んでいる状態でも道具として使うことは可能です。
既に乾燥された方はそのままお使いになっても差し支えありません。
今後の対策としては寒さに当たってケイ酸の結晶化が進んでも硬くならない
場合は刈り取らず、さらに育てるのをお勧めします。
越年しているうちにしっかりしたトクサになるはずです。
ちなみにトクサは道具としてお使いになる場合は、20~30分水に浸して下さい。
トクサ自体が柔らかくなり、冬場の乾燥した時期でも粉砕してしまうことは
ありません。
また水が緩衝材になり、より磨いている面がツルツルになりますし、目詰まりも
防ぐことが出来ます。
私個人の金繕い教室・藤那海工房の木曜クラスのMさんの作品を
ご紹介します。
湯ざましの割れです。
常滑焼の湯ざましがかなりバラバラに割れてしまっていました。
熱いお湯が入る物なので、安全のため和紙で補強してあります。
その上を金箔で「月と霞」を蒔絵されました。
蒔絵に当たっては月の大きさを慎重にシュミレーションし、霞もしっかり
練習した上で行って頂きました。
しかし何より月と霞を蒔絵しようというMさんのアイディアの勝利と
言えると思います。
ここまで蒔絵が出来たのは、あまり洗浄する必要がない湯ざましと
いう特性もあります。
どのようなケースでも可能な方法ではありませんが、返却された時の
持ち主の方が驚き喜ばれるであろうことは確実です。