オンデマンド 終了間近

3月から行ってきたオンデマンド配信「金繕いの世界」ですが、
いよいよ来週6月15日で終了を迎えます。

金繕いの発祥から歴史、具体的な作業の流れまでを豊富な画像で説明
する内容になっています。
Zoomのインストールは必要なく、NHKカルチャーのサイトで視聴する
形なので、今までで一番簡単な方法です。

視聴の機会を逃していた方は、この週末でもご覧になりませんか?
お申し込みはNHK文化センター千葉教室まで、お願いします。


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円形に揃う

産経学園ユーカリが丘教室のMさんの作品をご紹介します。
扇形の小皿の欠けを金繕いされました。


5個揃いのお皿は縁の形が繊細でそれぞれ違う位置が欠けていました。
それを根気よく埋めて頂き、金泥で仕上げられました。

実はこのお皿は5個で円形を構成することが出来ます。
とてもおしゃれなので、もしかすると料亭などで使われていたものかも
しれません。

Mさんがお求めになった時から欠けてしまっていたそうですが、晴れて
お祝い膳にお使い頂けます。
ご自分で金繕いされたことをお話ししながら、お食事も進むと思います。


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梅のはちみつ漬け2021

今年も始めました「梅のはちみつ漬け」です。

過去2回は神奈川県産の青々とした梅を使ったのですが、実を頂く
時にかなり硬い(カリカリ梅的な感じ)なので、今年は和歌山県産の
青梅にしてみました。

そもそも皮が柔らかいので、すぐにエキスが出始め、神奈川県産との
違いを感じています。

過去2回を経て、だんだん欲が出てきました。
よりいい梅、いいはちみつを使えばもっと美味しくなるのでは?

まずは今年の分が上手く出来て頂けるようになるのが楽しみです。
完成は7月中旬の予定。


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水滴

NHK文化センター柏教室のKさんの作品をご紹介します。
水滴の注ぎ口の金繕いです。


水滴とは書道具の一つで、墨を擦る際に使用する水を硯に落とす為の
道具を指します。
紅斑の入った青磁釉にスクエアな形が美しい一品ですが、注ぎ口が
欠損してしまっていました。

何分にも小さい品なので注ぎ口の再生は大変苦労されたのですが、
水切れも鮮やかに完成しました。

このように食器でなくても陶磁器であれば金繕いは可能です。
水滴のような愛用品があれば是非、金繕いをご検討下さい。


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第12回 こころばえの会

友人の日本画家・斉藤佳代さんのグループ展に行ってきました。
「こころばえの会」は女性9人の個性が響き合う展覧会です。



斉藤佳代さんの作品です。


彼女の作品は日常のさりげない景色を暖かい視線で描いており、優しい色彩と
相まって心が和みます。

例年6月は日本画家の友人達の展覧会が続き楽しい時期だったのですが、昨年は
それもままならない状態でした。
今年は久しぶりの再会と他愛もない会話が楽しめて本当に嬉しかったです。

しみじみ話し合ったのがアートや音楽などは「不要不急」のものではないという
ことです。
こんなふうに少しずつでも人間に必要なものを取り戻していきたいと思いました。


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第2回ワークショップ終わりました

金継ぎで作るアクセサリー・箸置き作りの2回目のワークショップが
終了しました。





毎回、思うことですが、皆様同じパーツを見て選ばれているのに全く
違う作品が出来上がります。
今回も力作揃いです。


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蒔絵の練習

金繕いの教室のカリキュラムに「置き目」と「桜の花びら」を
組み入れています。
いずれも蒔絵の練習です。
JEUGIAイオンモール八千代緑が丘教室のTさんとKさんの作品を
ご紹介致します。


「置き目」というのは図柄の転写方法です。
元絵を器に漆を使って写しとります。
作品として行って頂いたのは流水紋の部分です。

さらに桜の花びらですが、こちらは平蒔絵の練習です。
合わせて銀泥の蒔き方も学ぶことが出来ます。

このカリキュラムを行う度に思うのですが、同じ元絵をお渡ししていても
制作される方の感性で全く違う作品が完成することです。
TさんもKさんもそれぞれ個性的な作品が出来上がりました。

この練習で蒔絵の一連の流れが把握が出来、実際に使って頂具ことで蒔く
タイミングが合っていたかの検証も出来ます。
ぜひ積極的にご参加下さい。


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ふぐ印の「新うるし」ではないもの

先日、HPのコンタクトからご質問を頂きました。
拙著「金繕いの本」の内容に従い、萩焼のお茶碗に入ったにゅうのひび止め
をしたが、黒い筋になってしまった。これは何故かというものです。
詳しく記載して下さった作業の内容を精査したところ、気になったのが拙著
でご紹介した「新うるし」ではなく、「うらしま印・高級うるし 透明」を
お使いになったという点です。


画像手前が「新うるし」、奥が「うらしま印」

新うるしまたは工芸うるしと言われるものは本漆に対する総称で、各
メーカーで内容物はそれぞれ違います。
漆を元来の手法以外で精製したもの、漆以外の植物性樹脂、ナフサン系の
石油由来のものなどあるようです。
このことから両者は基本的な素性が全く違うものだと考えられます。

何の工芸でも同様かと思いますが、使う素材が違えば結果も違います。
料理に例えれば同じ小麦粉でも強力粉でと説明されているものを薄力粉で
作れば求めているものと違うものが出来てしまうようなものです。

つまりお問い合わせの黒い筋が出来てしまったというのは、お使いになった
「うらしま印・高級うるし 透明」での結果と存じます。

ご質問を頂いた方には拙著をお求め頂き、ご自身の大切な器の修復にチャレンジ
して下さったこと、大変感謝しております。
文末に金泥での仕上げにチャレンジするとありました。
ご満足のいく結果が得られていることを切に願っております。


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螺鈿で仕上げ

カルチャープラザ公津の杜教室のIさんの作品をご紹介します。
小皿の欠けを螺鈿で仕上げられました。


小さく欠けていた部分に螺鈿を貼って仕上げとされました。
これは小皿自体の染付の青に螺鈿が合うとのお見立てです。
螺鈿は夜光貝の小片を使いました。

金繕いに螺鈿?思われる方もおられるかと思いますが、螺鈿自体が漆工芸
ですので技法的には何ら問題がありません。
もちろん使用も可能です。

ただ一般的な金繕いとは別の工程になりますので、手がける前にご相談頂き
たいと思います。

実はIさんにするとこの小皿はウォーミングアップなのです。
最終目標があるので、そちらの完成も楽しみなところです。


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Instagramデビューしてみました

重い腰を上げてようやくInstagramに挑戦してみました。
記念すべき初投稿は一番お気に入りの作品
「備前焼フリーカップ」です。
良かったらご覧下さい。

ユーザーネームは「kintsukuroi shiratori」です。


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