このブログでも佐藤さとる著「コロボックル」シリーズのファンで
あると書いていますが、このコロナ禍で静かなブームになっている
という新聞記事を頂戴しました。
児童文学評論家の野上氏によると「身の回りの小さな世界を見つめて
想像する面白さや、一人を恐れず自分だけの世界を持つことの大切さを
伝えてくれる」ことが佐藤作品の魅力とのこと。
一大ブームになった鬼滅の刃のような異世界ではなく日常の中で起こる
ファンタジーは、もしかしたらありえるかもしれないというくらい世界観
が緻密に作り込まれています。
それは兵役を逃れ、時代に流されることなく独立独歩の執筆活動をされた
作者の生涯と無関係ではないように思います。
まだ読んだことのない方には作品の持つ生命力を是非味わって頂きたいと
思います。
児童文学ではありますが、大人が読んでも耐えうる内容です。
刊行後60年を超えて読み継がれる作品の強さを堪能下さい。
現在、横浜の神奈川近代文学館で「佐藤さとる展ー『コロボックル物語』
とともにー」が開かれています。
9月26日までなので何とか訪れたいと考えています。
インスタグラム「kintsukuroi shiratori」