ティーポットの蓋

藤那海工房・西登戸教室の方の作品をご紹介します。
ティーポットの蓋の欠けです。

ティーポットや急須の蓋は開閉の際に破損するケースが高いものです。
こちらの作品は特に欠けのサイズが大きいので、欠損を埋めるのは
もちろんのこと、仕上げが大変だったかと思います。
銀泥で仕上げられていますので、いずれ元々の黒釉に馴染むと思われます。

使用頻度の高いポットや急須は愛着が深いもの。
ぜひ金繕いして長く愛用して頂きたいと思います。


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ランドマーク最終日

昨日がNHK文化センター横浜教室の最終日でした。

受講者の方々全員にご継続の道が作れなかったことは大変申し訳なく
残念に思っております。
それぞれ何らかの形でお付き合いが続くことを、お約束した最終日と
なりました。
またお目にかかれる機会があることを切に願っております。

みなとみらいの桜は蕾が膨らんでいるものの、開花はまだまだの
様子。
この画像がランドマーク桜だよりの最後です。


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2022年4月 金繕い教室のご案内

桜の開花宣言が出て、いよいよ春の到来を感じる季節になりました。
4月から受講開始が出来る教室をご案内致します。

●カルチャープラザ公津の杜
毎月第1月曜日 13:30〜15:30

●毎日文化センター(竹橋)
毎月第3木曜日 10:00〜12:00

●NHK文化センターさいたまアリーナ
毎月第4月曜日 13:00〜15:00/15:30〜17:30

●NHK文化センター柏
毎月第4日曜日 10:00〜12:00/13:00〜15:00

●その他の教室ではキャンセル待ちを承っております。
各教室にお問合せ下さい。

新型コロナウィルスの感染者が減少傾向に転じた今、金繕いに
チャレンジしてみませんか。
ご参加をお待ちしております。


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時間経過を経て

NHK文化センター千葉教室のHさんの作品をご紹介致します。
ガラスの花瓶のひびを直されたものです。


この花瓶はご自身で絵付けされた桜が描かれています。
しかし焼き付けの段階で花瓶がひび割れてしまいました。

そこをひび止めしたのですが、ひびの痕跡が目立ってしまったので、
その痕跡を幹に見立てて仕上げられたのです。

秀逸なのが仕上げの蒔下を黒漆で描かれていることです。
画像目前に見えているのが銀泥の仕上げ、奥に見えているのが蒔下の
黒漆ということになります。
これはHさんがガラスの絵付けに精通されているからこその発想です。

実はこの作品は随分前に完成されていたのですが、銀泥で仕上げた部分
がいい色に硫化したとわざわざお持ち下さいました。

確かに完成直後は銀泥が白かったのが硫化で茶系に見えるようになって
より桜の木の感じになりました。

唯一無二の作品です。
ぜひご堪能下さい。


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茶碗の蓋

藤那海工房 金繕い教室のTさんの作品をご紹介致します。
お茶碗の蓋を金繕いされました。


こちらはお茶碗の蓋なのですが、本来あるべきお茶碗本体が失われて
しまっています。
蓋のみでも小皿として使用可能なので、手掛け(小皿として使う時には高台)
のほつれを金繕いされました。

ほつれが多数あったので、1ヶ所ずつ仕上げると逆に目立ってしまうので、
ぐるっと1周、口紅のように金泥で仕上げられました。

綺麗に完成しているのですが、使用時には見えなくなってしまいます。
でも完成度の高さに満足感を深めつつ使って頂ければ良いかと思います。

お茶碗の蓋だけになってしまったものは、骨董市などで流通しています。
小皿の時には裏側になってしまう部分に華やかな絵付けがされています
(お茶碗の時には表に見えるので)が、使うという意味は大きいと思います。


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希望展vol.16

毎年ご紹介している希望展も16回目になりました。
東日本大震災で被害を受けた地にキャンドルを届ける
チャリティー展覧会です。

今年のタイトルの「新しいドアをあけて」の通り、ギャラリー砂翁
が新天地の表参道に移転して初めての展覧会になります。

友人のアーティスト・大古瀬和美さんの作品です。
シンプルな構成の作品ですが、8年かけて製作されています。
色の深みはかけた時間の厚みなのです。


1階展示 ワクワクする小作品群


外光がふんだんに入り気持ちの良い2階展示


新しいギャラリーは住宅地の一軒家

毎年伺っていた日本橋はオカメサクラが咲き、レトロなビルのギャラリー
は趣があって素敵な空間でした。
新しいギャラリーは表参道のおしゃれな街並みを抜けた隠れ家的な空間
です。
まだお引越ししたばかりですが、今後どう変わっていくのか楽しみです。
希望展は3月12日土曜日まで。

 


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雛飾り2022

毎年、ひな祭りを迎える頃に金繕いのカリキュラムで制作した貝合わせ
を使った雛飾りの画像を見せて頂く機会に恵まれます。
今年は港北カルチャーのMさんのご様子をご紹介致します。



飾られている雛人形は奈良県のガラス工芸だそうです。
その手前に飾られているのが、ご自身が製作された貝合わせです。

「絵心がないので」と謙遜され、貝の中に入っているのはドライフラワーの
花びらだそうです。
ガラスの雛には金箔が入っているので、貝合わせの金箔との相性も抜群です。

大人になっても雛を飾るのは楽しい物だと思います。
その演出に貝合わせがお役に立てば、頑張って製作して頂いた甲斐がある
という物です。


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新調しました

金繕いの教室にお越しの方はご存知のように、私は未だにコンパクト
デジタルカメラの愛用者です。
この度、またコンパクトデジタルカメラを新調してしまいました。

現在持っているカメラと同じではないかと?
そうです、同じRICOHです。
但し一世代新しいGRⅢです。

Macが好きというのと同じで、RICOHの画質が好きなのです。
これはもう止められない。

参考に画像をお見せするにはiPadなどの大きな画面のものがいいとは
わかっているのです。
GRⅢは少し画面が大きくなっていますので、お許し下さい。

オリジナル設定が出来たら近日デビュー予定です。


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オードブル皿

藤那海工房の金繕い教室を受講されていたFさんの作品です。
9分割されたオードブル皿に蒔絵されました。


蒔絵は月、露芝とウサギです。
5箇所に入れた小皿を外しても成り立つように蒔絵が配置されています。

画像は未完成ですが、一部螺鈿にもチャレンジされています。

コロナ禍の今はままなりませんが、明けた後は制作の過程などをお話し
されながらの会食が実現すると思います。
Fさんに少しでも早く、そのような日が訪れることを祈っております。


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釈迦結び

昨今、水引が工芸として人気ですが、本来は贈答の礼の為の物です。
不祝儀ではありますが、太田流の美しい水引をご紹介します。

笹銀という銀1本、黄緑4本の水引で結ばれたもので、「釈迦結び」と
言います。
折紙はこの釈迦結びに合わせて考案されたもので、ある植物を表しています。

釈迦結びは誰が、いつ考案したのかハッキリしており、「逆あわび」とか
「じゃこあげ結び」という名称が誤りだということがわかります。

贈答の包みは自分の気持ちを伝える役割も担っています。
この包みで私の気持ちが届いていることを願って止みません。


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