産経学園ユーカリが丘校のNさんの作品をご紹介致します。
大型のピッチャーのひびの金繕いです。
まずひびの入っている位置が絶妙です。
持った時に見える内側の位置がとても面白い。
外側からは緑色の釉薬に金泥の仕上げが映えています。
シンプルなひびの金繕いですが、絶妙さが面白いというのはよく
あります。
ついつい直さずに過ごしてしまうひびですが、放っておくと進行し
割れに発展してしまうかもしれません。
積極的に直して、その姿を楽しみましょう。
産経学園ユーカリが丘校のNさんの作品をご紹介致します。
大型のピッチャーのひびの金繕いです。
まずひびの入っている位置が絶妙です。
持った時に見える内側の位置がとても面白い。
外側からは緑色の釉薬に金泥の仕上げが映えています。
シンプルなひびの金繕いですが、絶妙さが面白いというのはよく
あります。
ついつい直さずに過ごしてしまうひびですが、放っておくと進行し
割れに発展してしまうかもしれません。
積極的に直して、その姿を楽しみましょう。
現在、泉屋博古館東京で行われている「安宅コレクション名品選
101」に出かけてきました。
器がお好きな方ならご存知の大阪市東洋陶磁美術館に所蔵されている
安宅コレクションが美術館の改修工事に伴い東京にやってきました。
コレクションは実業家の安宅英一氏(1901-1994)が会社事業の一環として
収集したものです。
会社の経営破綻で散逸の危機にあったものが住友グループを介して
大阪市に寄贈されました。
内容は中国陶磁、韓国陶磁に分類されます。
タイプの違う分野にも関わらず一貫して「静謐」ともいうべき緊張感ある
美しさに貫かれています。
いわゆる実業家によって集められたコレクションはいくつか拝見して
きましたが安宅コレクションほど収集した方の「眼」を感じるものは
ありません。
展示されているもののクオリティーも大変高いです。
一見の価値大。
お出かけになるのをお勧め致します。
会期は5月21日日曜日まで。
会場はさほど混んではおりません。
産経学園ユーカリが丘校のOさんの作品をご紹介します。
ディナー皿のひびです。
白山陶器のブルームシリーズのディナー皿です。
目立つ形でひびが入っていました。
ひび止め後、仕上げした金泥のラインにOさんが施したのが、縁の紋様を
使った柄です。
ちょっとした工夫ですが、この蒔絵があることで楽しさが生まれています。
このちょっとした工夫というのは、とても大切だと思っています。
仕上げたラインが「傷」からデザインに生まれ変わります。
絵心がないとお考えにならず、自由に発想して頂きたいと思っています。
お食事がなくなった後に現れる蒔絵。
きっと食卓が賑やかになっていることでしょう。
先般に続いて産経学園ユーカリが丘校のNさんの作品をご紹介
致します。
著名ブランドのフリーカップです。
特徴的な突起部分はとても印象的ですが、同時に破損しやすさも
あります。
Nさんは欠けてしまった部分を丁寧に復元されて金泥で仕上げられました。
金繕いをなさっている方は想像がつくかと思いますが、この形は突出して
いる分、とても作りにくいのです。
画像でお分かりになるように、大変高い再現度になっています。
このような難しい形だと諦めてしまう方も多いのですが、出来れば元の
形に敬意を表して復元に挑んで頂きたいと思います。
このフリーカップは著名ブランドだけにお持ちの方も多いと思います。
是非チャレンジなさって下さい。
産経学園ユーカリヶ丘校のNさんの作品をご紹介致します。
お皿の縁の柄を銀泥で描き起こされました。
ある程度大きさのある欠けを仕上げると目立ち過ぎてしまう場合があります。
Nさんのお皿も大きい欠けが2つ並んでいて、金泥で仕上げたままでは目立って
しまっていたかと思います。
仕上げの上から作業して頂いたのが、お皿に元々あった染め付けの柄を銀泥で
描き起こすことです。
この作業で欠けの仕上げがお皿に馴染んだかと思います。
柄を描き起こすのは難しいとお考えになるかもしれませんが、職人さんの手
慣れた筆致に精度は必要ありません。
リラックスしてお描きになればよろしいかと思います。
Nさんは銀泥が青紫になったところで色止めされました。
より染付に馴染んで綺麗な仕上がりになりました。
藤那海工房 金繕い教室のKさんが主催されているお茶会に
出かけました。
和室の真ん中に大胆に設置されたお手前の席には「花結界」
という飾りが施されていました。
桜、利久梅など季節の花が飾られている様は室内にありながら花見に
出かけた気分にさせてくれました。
お茶を楽しんで貰いたいと考えておられるkさんの会はリラックスした
ムードの中、お茶、お菓子を堪能し、おしゃべりをする贅沢な時間でした。
久しぶりにお抹茶を頂いて、マナーはさておき、自分でもお茶をたてて
みようかなと思いました。
主催のKさん、お誘い下さったIさん、ありがとうございました。
2023年4月から受講できるカルチャーセンターの教室をご案内します。
◯空席あり
NHK文化センター千葉:毎月第2火曜日午前中 満席になりました
NHK文化センター柏:毎月第4日曜日 午前・午後
NHK文化センターさいたまアリーナ:毎月第4月曜日 午後
◯随時募集
港北カルチャーセンター:毎月第1土曜日 13:00〜15:00
カルチャークラブ公津の杜:毎月第1月曜日 午前・午後
◯キャンセル待ち
NHK学園市川オープンスクール:毎月第1・第2金曜日 午後
産経学園ユーカリが丘校:毎月第3月曜日 午前・午後
NHK文化センター柏:毎月第3金曜日 午後
新しい生活が始まる4月に金繕いにチャレンジしてみませんか。
空席のある教室でしたらすぐ受講が出来ます。
ご検討をどうぞよろしくお願い致します。
産経学園ユーカリが丘校のMさんの作品をご紹介します。
八角大鉢のひびと欠けの金繕いです。
お料理好きのMさんは完成した作品に、お食事を盛ったところの
画像を送って下さいました。
ほうれん草と菊のお浸しが染付の器に映えています。
器好きは染付に終わると聞きますが、この映え方はその言葉通り
ではないでしょうか。
Mさんは器が直ってまた使えるのが嬉しいとおっしゃっておられますが、
これが金繕いの本分だと思います。
金繕い(金継ぎ)がメディアに取り上げられるようになって、単に工芸
としてやってみたいという方が増えたように思います。
直す器がないと教室にお越しになる方も珍しくはありません。
「大切な器を直したい」
Mさんのお言葉を聞いて拙著のサブタイトルを思い出しました。
テレビに画像を提供しました。
BSフジの「Trailblazers 〜 次なる日本の革新者たち〜」
という番組です。
ガラスの呼び継ぎという作品を作られるガラス造形作家の
西中千人さんを取り上げる中、呼び継ぎとは何かと説明する
場面で使われます。
恐らく画面に映るのは一瞬かと思われますが、私のテレビデビュー
ということでご覧いただけたら嬉しいです。
また「Trailblazers」という番組は工芸家も多く取り上げられており、
金繕いをなさる皆様には興味深い内容かと思います。
放送日は3月24日金曜日 24:00〜
深夜なので録画するなど無理なさらないようになさって下さい。
NHK文化センター柏教室のSさんの作品をご紹介します。
いずれも普段の生活で生じやすい欠けやひびの入った器
です。
ざっくりとした風合いの湯呑みです。
とはいえ縁はかっちりと形が出ていますので、これを綺麗に出す
必要があります。
陶器はこの辺りの塩梅の付け方が難しいのですが、Sさんはしっかり
まとめておられます。
ベージュ色の釉薬に金泥が程よく馴染んで上品な仕上げになりました。
反った縁が優美な蕎麦猪口です。
縁に大きな欠けが生じていました。
まずこの反った形に金繕いの箇所を作り込むのが難しいのですが、
これをSさんは根気よく作り込まれました。
更にこの大きさを平滑に仕上げるのは難易度が高いのですが、こちらも
大変美しく仕上がっています。
Sさんの素晴らしいのは決して妥協しないこと。
ご自分が納得が行くまで何度でもやり直しを厭わないことです。
この姿勢には本当に頭が下がります。
画像を拡大してみて下さい。
アップに耐える美しい仕上げがご覧頂けると思います。