シー陶器・シーグラスで作るアクセサリーその後

こっそり行っているシー陶器・シーグラスで作るアクセサリー作り
ですが、3月に行った分をご紹介致します。


透明に近いガラスを集めた作品。
天然石とシー陶器をパズルの様に上手く合わせているところが秀逸
です。


講座終了後、お手持ちのビーズを入れ込まれた力作。
パテで埋めて金で着彩しただけになってしまう部分が生かされています。


こちらも講座終了後にお手持ちのパーツを足された作品です。
何と眼鏡の装飾部分だったとか。
アイディア次第で何でも生かされる例ですね。


個性的なレイアウトの作品です。
横に並べた形は構成しにくいのですが、形さえ成り立たせられれば
パーツの選択のセンスの良さが光ります。

このイベントはもうやりませんと宣言しておりましたが、まだ残って
いるパーツで良ければという条件で来年に小規模で計画する予定です。
やってみたい!という方はお声がけ下さい。
優先的にお知らせ致します。


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相手に伝わる

NHK文化センター柏教室のSさんの作品をご紹介します。
湯呑みの欠けです。


真摯な作業姿勢を度々ご紹介しているSさんなので、このような基本的な
欠けの直しは全く問題なくこなされています。

先日、ある方から破損の直しは技術さえ習得すれば誰でも出来ること、
という辛辣なご意見を頂戴しました。
しかし私はそうは思っていません。

かつて骨董商の方に小さな欠けの直しであっても、直し手の精神が感じられる
とお聞きしたことがあります。
まさにその通りでSさんの作品もどれだけ丁寧に作業したか、金繕いが完成
してなお素敵に見えるように気を配られたかが見えるのです。

大切な器だからこそSさんのように心を込めて作業なさって下さい。
拝見する方だけでなく、直されている器も見ていますから。


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2023草木染め大会報告

例年にない暑い夏で、藍の生育を助けて頂きながら今年の草木染め
大会を終了しました。
結局、7月、8月、9月と3回行いましたので、ご参加の皆様の
作品をご紹介したいと思います。

Hさんの白生地から染められたもの。
左:帯揚げ やしゃぶし アルミ媒染でベージュ色に
右:ストール 生藍染め 染まりやすい絹とと素材の部分で色違いに

Mさんの白生地から染めたストール
左:蘇芳 アルミ媒染を2回
右:生藍染め 凹凸のある生地で深い色に

Fさんの作品。
色が派手過ぎて使えなかった帯揚げをやしゃぶしのアルミ媒染で
シックに変えられました。
左から蛍光イエロー、蛍光グリーンだったとは思えない落ち着いた
雰囲気に。

同じくFさんの作品。
左:綿ハンカチ やしゃぶし アルミ媒染でベージュに
中:派手なピンクだった絞りの帯揚げが和らいだイメージに
右:シミがあったベージュ系の帯揚げが生藍染めで新しい色合いに

草木染めの面白いところは白生地で染めたとしても、生地の風合いで
思わぬ色になるところでしょうか。

また今年の大会では使えなかった色やシミがあったものが、染めを
加えることで使えるものに変えられた方が多かったのが印象的でした。

金繕いも「蘇らせる」ものですが、草木染めも同じだったというのを
改めて気づきました。

来年また行うか迷いがあったのですが、ご参加の方から「是非」という
お声を頂いて頑張ってみようと思っています。
藍の栽培を協力して下さる方もおられますので、今年は参加しなかった
けれどという方は、来年は是非ご検討下さい。


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色を変える

NHK文化センター千葉教室の生徒さんの作品をご紹介します。
割れの金繕いです。


今回、工夫して頂いたのが仕上げです。
渋い色目の染め付けで紫陽花が描かれていますが、この絵をまたぐように
割れの線が入っています。

度々このような具象柄の対策をご紹介していますが、今回は柄に差し掛かった
部分だけ薫銀泥の仕上げにして頂いたのです。

植物はもちろんのこと、人型など仕上げの線が痛々しく見えるケースは多く
あります。
今回のケースは単純に仕上げの色を変えただけで落ち着いて見えるという
取り組みやすい方法です。

是非参考になさって下さい。


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仕上げデビューにして

JEUGIAイオンモール八千代緑が丘教室のTさんの作品をご紹介します。
醤油差しのひびの直しです。

素晴らしいのは仕上げデビューで、これだけの細い線が描けている
ことです。
そう、皆様憧れの細い線です。

Tさんは下地の作業から丁寧な仕事振りでしたので、この細い線も
納得です。

いつもブログに書いていますが、仕上げの線は細ければいいというもの
ではありません。
Tさんの場合、小ぶりな醤油差しにとても合っている線なのでなお
いいのです。

ましてや仕上げに慣れないうちは無理する必要はありません。
自分が描ける精一杯のものでいいと考えています。

どんな線であれ仕上げにたどり着いた、ご自分をヨシとしてあげて下さい。


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‘OLI’OLI

学生時代の同級生であるPAKICOさんのさをり織り展に出かけて
きました。

今回はストール、帽子、テーブルウエア、バッグとアイテムが増えて
ますます楽しい展覧会でした。

キービジュアルになっているバッグとワンピースです。
手前のワンピースは端材となった糸を繋ぎ合わせて織られたもので
SDGsな作品ですが、それだけではない美しさで魅せられます。

既に来年の企画もあるそうで、今からそれを拝見するのが楽しみです。

会場は中野のcafe gallery N
会期は11月6日(月)まで
火・水曜日が定休です。
ぜひご覧になって下さい。


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海外産の漆器

藤那海工房 西登戸教室のOさんの作品をご紹介致します。
東南アジア系が産地の漆器の直しです。

日本にはない独特の意匠が素敵な漆器です。
特にお使いになってはいないとのことですが、置いておくだけで雰囲気が
ある一品です。

こちらはまず取手の部分が裂けてしまっていました。
これをただ接着するだけではなく、糸を巻いて仕上げられました。
釣り具で使う巻き方だそうで、巻き始めと巻き終わりがわからない
ところが、より綺麗に見せています。

このほか物入れ部の痛みもしっかり直して完成とされました。

実はこのもの自体は同じ教室のIさん所有のもので、返却されたご本人が
喜ばれたのは勿論です。

ご自分のものを直すのが金繕い教室ではありますが、面白いもので
自分が破損させたものは同じように欠損するのです。
ですので預かって直しを行うと自分が壊さない形で破損しているものを
直すことになるので、とても勉強になります。

その他、お返しするとなると作業も丁寧になるので、そこも腕を上げる
要素になります。
是非お友達、ご親戚から預かって直してみましょう。


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マグカップの補強

藤那海工房 西登戸教室にいらしたIさんの作品をご紹介致します。
マグカップの割れに補強をしたものです。

マグカップの取手周辺が割れたケースです。
再度使用を考える場合、接着後にしっかりとした補強が必要です。
Iさんの場合、縁に近いところで糸を巻いて頂きました。

この方法ですと樽にタガが嵌めてあるように、再度剥離してしまう
のを押さえます。
Iさんは細い糸を必要最小限の巻き数で収められました。

もちろん単純に糸を巻いてあるだけではありませんし、糸の材質も
問題になってきます。

同様のケースの場合、まずは手順をご相談下さい。
詳細についてご説明致します。


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映画「バカ塗りの娘」

お勧め下さる方があって映画「バカ塗りの娘」を見てきました。

「バカ塗り」とは津軽塗を指します。
バカに塗って、バカに手間暇かけて、バカに丈夫なことから「バカ塗」
と言われます。

NHK「大奥」で徳川家光を演じ好評を博した堀田真由演じる津軽塗
職人を目指しつつも引っ込み思案な娘が、ある挑戦で道を開くまでの
様子を描きます。

私としては漆を混ぜたり、漆刷毛で漆を塗る音がきっちり捉えられている
こと、48工程もある津軽塗の制作の様子が丁寧に追われているところに
感銘しました。

漆塗の職人では食べていけないという厳しい現実が示されますが、文部科学
大臣賞を獲ったこともある名工の祖父の漆はやってもやっても、さらに
追い求めたいというセリフに奥深さを感じました。

弘前の四季の移ろいの中、大きな事件が起きる訳でもなく淡々と日常を
追う映画です。
派手さはありませんが、日本の漆芸の中でも多彩な技法を持つ津軽塗に
親しんで頂ければと思います。


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2023.10月 新規募集

2023年10月から受講が出来るカルチャーセンターの教室を
ご案内致します。

産経学園ユーカリが丘校:毎月第3月曜日 10:15~12:15/13:00~15:00
NHK文化センターさいたまアリーナ:毎月第4月曜日 15:30~17:30
NHK文化センター柏:毎月第4日曜日 10:00~12:00
カルチャープラザ公津の杜:毎月第1月曜日 10:30~12:30/13:30~15:30

いずれも募集は若干名です。
お申し込み・お問い合わせは該当するカルチャーセンターにお願いします。

お陰様で金繕い(金継ぎ)が人気講座となっております。
早くご受講になりたい方は近隣にこだわらず空席のある教室でのご受講を
お勧め致します。


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