日別アーカイブ: 2024年11月13日

緑釉の大皿

産経学園ユーカリが丘校のMさんの作品をご紹介致します。
緑釉の大皿の欠けの金繕いです。

このお皿は柔らかい質の割に縁にシャープなエッジが出ており、
とても欠けやすいものでした。
そのため大小10数カ所、欠けが生じていました。

Mさんは一つ一つ丁寧に欠損を埋められた後、仕上げに悩まれました。
緑釉には金泥が合いますが、欠けがたくさんある場合には逆に下品に
見えてしまう場合があります。

最終的にMさんは銀泥を選択されました。
仕上げ直後は白っぽい色ですが、いずれ硫化して緑釉に馴染む予定です。

お料理が上手なMさんは完成してお料理を盛ったところの画像を送って
下さいました。
ローストポークと五郎島サツマイモのマッシュとリンゴソースの盛り合わせ
だそうです。
釉薬にお料理が映えて益々美味しそうですね。

金繕いは再び器として使うために行うものです。
また使えるようになって嬉しいとおっしゃるMさんのような喜びを皆様に
感じて頂きたいと思います。


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