月別アーカイブ: 2024年9月
和敬塾本館見学
目白にある旧細川侯爵邸である和敬塾本館を見学して来ました。
(内部の画像はSNSで公開NGなので、頂いたパンフレット、葉書で)
旧細川侯爵邸は昭和11年、細川護立侯の自邸として建築されました。
イギリスのチューダー・ゴシック様式を基調とする洋風建築ですが、
内部には和室や東洋風のインテリアも併せ持つ自由な折衷様式の華族
邸宅建築です。
細川護立侯自身はわずか9年しか居住出来ず、戦後はオランダに接収
されます。
この時にダイニングルームがシャワー室に、つなぎの和室が壁を立てて
二間に改造されたりしてしまいますが、現在は創建当時に極力近づけて
公開されています。
(貴重な壁材なども触ってOKなのは嬉しい!)
特徴的なのは華麗なインテリアでありながら“もしも”の場合に備えて
各部屋が必ず2方向避難が可能なように設計されていることです。
これは二二六事件の直後に設計された影響ではないかと思われます。
毎年5月から12月の月2回、原則木曜日にあらかじめ申込の上、
見学が出来るようになっています。
案内人の丸山さん(男性)の語り口が軽妙で、1時間20分とは思えない
くらい楽しい見学会でした。
恐らく年内の見学は一杯だと思います。
毎年1月中旬くらいにその年の見学日が公開になりますので、是非
細川護立侯好みの個性的なインテリアを堪能して頂きたいと思い
ます。
着彩する
NHK文化センター柏教室のYさんの作品をご紹介致します。
絵付けが美しいお皿の割れです。
金泥で仕上げた線が美しい絵を横切っているのが痛々しい感じに
なってしまったので、金泥の上から色漆で着彩して頂きました。
この手法は度々ご紹介していますが、このように絵付けを横切って
いる破損の場合にはとても有効な方法だと考えています。
該当する器をお持ちの方は是非チャレンジしてみて下さい。
銀泥の渋い硫化
藤那海工房 西登戸教室のOさんの作品をご紹介致します。
急須の蓋の欠けを銀泥で仕上げられたのが、いい具合に硫化
したのを拝見致しました。
渋い金色に変化しています。
面白いのが縁の硫化が進んでいて、すでに黒くなっているところ
です。
銀泥はシャンパンゴールド、ピンクゴールド、青紫、黒と変化して
行きますが、その時間経過はご自宅の状況で違います。
今回、Oさんは急須自体の釉薬にマッチしていると現状での色止め
(硫化を極めて遅くし現状の色で止める方法)を行われました。
いずれにしろ変化の様子を時間経過と共にお楽しみ下さい。
藤那海工房 新うるしクラスの募集
私個人の金繕い教室、藤那海工房 新うるしクラスの募集を
行なっています。
募集のクラスは
毎月第1木曜日 13:00〜15:00
です。
詳細はHPの教室案内のページをご覧下さい。
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NHK文化センター千葉