月別アーカイブ: 2024年7月

花器の金繕い

港北カルチャーセンターのFさんの作品をご紹介致します。
萩焼きの花器の金繕いです。


荒々しい白系の釉薬に金泥の仕上げが映えた美しい仕上がりです。

金の高騰が言われて久しく、このため金泥での仕上げを敬遠される
傾向にあります。
しかしこのように美しい作品を拝見すると金の効果の絶大さを実感
します。

色漆や他の素材(例えば螺鈿)など他の選択肢はありますが、やはり
金泥が最も効果的と思われる作品に関しては金泥の選択をお考え頂き
たいと考えています。


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トクサ情報2024.7

トクサは研草とも書き、ヤスリ代わりに使用する道具です。
金繕いでは陶磁器の釉薬を傷めずに欠損を埋めた部分だけ
研磨出来るので大変便利な道具です。

ただ道具としての販売経路が少なく、出来れば自分で育てて
頂きたいところ。
通常、初夏にポット苗が販売されるのですが、時期を過ぎた今、
販売しているところを見つけました。

販売していたのはホームセンター「コーナン」の市川原木店です。
価格の割に苗が小さいのは残念ですが、買いそびれてしまった方
には朗報かもしれません。

道具として使えない「大トクサ」ではなく、「トクサ」ですので、
お求めになりたい方はお早めに!


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ガラスの金繕い

NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介致します。
ガラスの小鉢の金繕いです。


直径が8cm程度の小さなガラスの小鉢です。
これがかなりバラバラに割れてしまっていたのを接着されました。

ガラスは基本的には陶磁器の手法に準じて金繕いしますが、陶磁器と
全く違う点があるので注意が必要です。

最もわかりやすい相違点は透けることでしょう。
修復した内容が360度様々なところから透けて見えてしまうので、
対策が必要です。
これを私共では金箔を使って回避しています。

必要から使用する金箔ですが、これがガラスに映えてゴージャスさも
生まれます。
Aさんの作品も小さな小鉢には見えない迫力があるかと思います。

Aさんはあまりにバラバラに割れてしまったので、この小鉢を一度は
処分しようと考えられたそうですが、完成してみれば想像を超えた
一品になったのではないかと思われます。

ガラスは小さな欠損やひびももちろん金繕い出来ますので、是非教室で
ご相談下さい。


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印判の大皿

NHK文化センター柏教室の方の作品をご紹介致します。
印判の大皿の割れです。


ひびの線は伸びていませんが、鳥脚型の割れです。
法則に従った形はやはり美しいですね。

銀泥で仕上げられていますので、いずれ硫化して釉薬の絵柄に馴染む
と思います。

このお皿は印判という手法で絵柄が入っています。
印判とは絵柄を転写して絵付けをする方法を言います。
それまで人が一枚ずつ手描きで図柄を描いていたのが、この手法に
よって大量生産が可能となり磁器の価格が大幅に下がりました。

このお皿は印判の中でも紙型印判といい、精巧にくり抜かれた紙型を
使用して図柄を転写しています。
かなり細かい絵柄のなので、安価な印判の中でも価値が高いと考え
られます。

従来、印判は骨董の中でも手に入りやすいものでした。
近年、その常識が覆り、数が少なくなっているようです。
インバウンド需要の影響とも聞きますが、もはや昭和のものが骨董の
領域に入って来ていることもあるかと思われます。


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変わった形

NHK文化センター柏教室の方の作品をご紹介します。
陶器の大皿の割れとひびです。

縁に立ち上がりのある大皿です。
これに変わった形のひびが入っていました。

陶磁器のひびは物理的な法則があり、一定の決まった形があります。
そんな中で今回ご紹介した大皿は大変珍しい形の欠損です

粉引と呼ばれるベージュ系の釉薬には金泥が馴染みます。
変わった形の破損ですが、この効果で悪目立ちはしません。

変わった形の破損の場合には、それをどのように見せるのか、
お考えになってから仕上げの選択をされるといいと思います。


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教えて!goo 取材協力しました

NTTドコモが運営するQ&Aコミュニティーサービスである
「教えて!goo」の取材依頼に協力しました。

金繕い(金継ぎ)に関して全く知らない方にもわかりやすいように
ご案内しています。
端的にまとめられていますので、ご一読頂けたら幸いです。

教えて!goo ウォッチ
日本古来の伝統工芸「金継ぎ」で修復した食器は前と同じように
使えるの? 

どうぞ宜しくお願い致します。


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