港北カルチャーセンターのKさんの作品をご紹介します。
金繕いのカリキュラムでハマグリ貝に金箔を貼るというのが
あるのですが、そこに絵を描かれました。
一見、抽象画のようですが、実は貝絵でも古いスタイルの物の模写に
なります。
古の貝合わせを楽しまれていた姫君はこの絵をみて何の和歌を表して
いるのか理解する知識があったのです。
こちらはKさんがお好きなキュビズムの作家の模写です。
題材として面白いとは思うのですが、せっかくの金箔がほとんど隠蔽
されてしまったのは少し残念な感じがします。
本来、貝合わせは女性の婚礼道具の筆頭なので、厳重に格式が求め
られます。
趣味の域で描かれる場合、そこまでのことは言わなくてもいいのではと
いう考えも理解いたしますが、本来の形を理解した上で題材を選択され
てもいいとは思います。