日別アーカイブ: 2023年3月25日

金繕いの本分

産経学園ユーカリが丘校のMさんの作品をご紹介します。
八角大鉢のひびと欠けの金繕いです。

お料理好きのMさんは完成した作品に、お食事を盛ったところの
画像を送って下さいました。
ほうれん草と菊のお浸しが染付の器に映えています。
器好きは染付に終わると聞きますが、この映え方はその言葉通り
ではないでしょうか。

Mさんは器が直ってまた使えるのが嬉しいとおっしゃっておられますが、
これが金繕いの本分だと思います。

金繕い(金継ぎ)がメディアに取り上げられるようになって、単に工芸
としてやってみたいという方が増えたように思います。
直す器がないと教室にお越しになる方も珍しくはありません。

「大切な器を直したい」
Mさんのお言葉を聞いて拙著のサブタイトルを思い出しました。


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