月別アーカイブ: 2023年3月
カルチャーセンター空席情報2023.4月
2023年4月から受講できるカルチャーセンターの教室をご案内します。
◯空席あり
NHK文化センター千葉:毎月第2火曜日午前中 満席になりました
NHK文化センター柏:毎月第4日曜日 午前・午後
NHK文化センターさいたまアリーナ:毎月第4月曜日 午後
◯随時募集
港北カルチャーセンター:毎月第1土曜日 13:00〜15:00
カルチャークラブ公津の杜:毎月第1月曜日 午前・午後
◯キャンセル待ち
NHK学園市川オープンスクール:毎月第1・第2金曜日 午後
産経学園ユーカリが丘校:毎月第3月曜日 午前・午後
NHK文化センター柏:毎月第3金曜日 午後
新しい生活が始まる4月に金繕いにチャレンジしてみませんか。
空席のある教室でしたらすぐ受講が出来ます。
ご検討をどうぞよろしくお願い致します。
金繕いの本分
産経学園ユーカリが丘校のMさんの作品をご紹介します。
八角大鉢のひびと欠けの金繕いです。
お料理好きのMさんは完成した作品に、お食事を盛ったところの
画像を送って下さいました。
ほうれん草と菊のお浸しが染付の器に映えています。
器好きは染付に終わると聞きますが、この映え方はその言葉通り
ではないでしょうか。
Mさんは器が直ってまた使えるのが嬉しいとおっしゃっておられますが、
これが金繕いの本分だと思います。
金繕い(金継ぎ)がメディアに取り上げられるようになって、単に工芸
としてやってみたいという方が増えたように思います。
直す器がないと教室にお越しになる方も珍しくはありません。
「大切な器を直したい」
Mさんのお言葉を聞いて拙著のサブタイトルを思い出しました。
テレビに画像提供
テレビに画像を提供しました。
BSフジの「Trailblazers 〜 次なる日本の革新者たち〜」
という番組です。
ガラスの呼び継ぎという作品を作られるガラス造形作家の
西中千人さんを取り上げる中、呼び継ぎとは何かと説明する
場面で使われます。
恐らく画面に映るのは一瞬かと思われますが、私のテレビデビュー
ということでご覧いただけたら嬉しいです。
また「Trailblazers」という番組は工芸家も多く取り上げられており、
金繕いをなさる皆様には興味深い内容かと思います。
放送日は3月24日金曜日 24:00〜
深夜なので録画するなど無理なさらないようになさって下さい。
欠けが基本
NHK文化センター柏教室のSさんの作品をご紹介します。
いずれも普段の生活で生じやすい欠けやひびの入った器
です。
ざっくりとした風合いの湯呑みです。
とはいえ縁はかっちりと形が出ていますので、これを綺麗に出す
必要があります。
陶器はこの辺りの塩梅の付け方が難しいのですが、Sさんはしっかり
まとめておられます。
ベージュ色の釉薬に金泥が程よく馴染んで上品な仕上げになりました。
反った縁が優美な蕎麦猪口です。
縁に大きな欠けが生じていました。
まずこの反った形に金繕いの箇所を作り込むのが難しいのですが、
これをSさんは根気よく作り込まれました。
更にこの大きさを平滑に仕上げるのは難易度が高いのですが、こちらも
大変美しく仕上がっています。
Sさんの素晴らしいのは決して妥協しないこと。
ご自分が納得が行くまで何度でもやり直しを厭わないことです。
この姿勢には本当に頭が下がります。
画像を拡大してみて下さい。
アップに耐える美しい仕上げがご覧頂けると思います。
トクサの刈り取り2023
自宅ベランダで育てているトクサの刈り取りを行いました。
このところの暖かさで新芽が出てきた鉢があった上、寒さ
焼けで赤茶色になっていたのが緑色に戻ってきていたからです。
刈り取ったことがある方はご存知かと思いますが、刈り取り直後の
トクサはかなり水分を含んでいます。
ハサミを入れた瞬間、水がほとばしるくらいです。
ですので私は束ねず平に広げて干しています。
刈り取った後の鉢です。
私は稲刈りのように根本から切っています。
というのもある程度の長さを残したとしても、そこから再び伸びる
ことはなく、新しい場所から新芽が出るからです。
刈り取ったものは1週間も干せば道具となります。
(色は作業に関係ありません。枯れ色にならなくても結構です。)
育てている方は今週末にでもチャレンジしてみては如何でしょうか。
華やぐ
港北カルチャーセンターのKさんの作品をご紹介致します。
小さい小鉢の欠けの金繕いです。
直径が7cmほどの小さい小鉢に大きい欠けが生じていました。
このサイズの仕上げが難しいことは金繕いの教室に来て下さって
いる方はお分かりになるかと思います。
緑味を帯びた釉薬に金泥が映えているだけでなく、その平滑さが
美しい仕上げになっています。
恐らく金繕いをされる前はシンプルな器としてお使いになっていた
かと思いますが、金繕いが入ったことで全く違う存在になったのでは
ないでしょうか。
器が蘇るだけでなく全く違う景色に見えるのが金繕いの醍醐味です。
Kさんの器はそれを体現した好例と言えるかと思います。