日別アーカイブ: 2022年5月18日
水面に映る月
産経学園ユーカリが丘教室のTさんの作品をご紹介致します。
貝合わせの外側を加飾されました。
とても立派なサイズのはまぐり貝なのですが、あいにく酷く傷が
ついていました。
近年、蛤の生息地が浜辺から遠ざかってしまい、収穫にはじょれん
という金属製の熊手のような漁具を船から引いて貝を集めます。
このじょれんから逃れる際、大きく傷がついた貝が出てしまうのです。
Tさんはこの傷が月が水面に映った様子に見えるとおっしゃり、月を
蒔絵し、傷部分も金を蒔かれました。
月の周囲には銀箔でむら雲があしらわれています。
このくらい大きな傷は諦めてしまう方が多いのですが、Tさんはプラス
思考のアイディアで生まれ変わらせました。
現在は内側の絵を検討されています。
こちらも金箔の貼りが上手く出来なかったところを絵を描くことで
変換する試みにチャレンジされています。
意欲的に加飾されているTさんの創作意欲を楽しみにしています。
カテゴリー: 生徒さんの作品