日別アーカイブ: 2022年1月9日
着彩する
藤那海工房 西登戸教室のOさんの作品をご紹介致します。
繊細な柄のマグカップの割れです。
内側の状態を見て頂くと分かるように、割れと長いひびが入っています。
これが表になると繊細な絵付けを跨ぐように仕上げの線が入ってしまいました。
そこでOさんが行ったのが絵付けに合わせた着彩です。
新うるしの色を調合して絵付けの色に合う色を作り出し、仕上げの線の上に
着彩されました。
この方法はブログでも度々ご紹介していますが、器本来の絵付けを戻すような
感じになるので、Oさんのマグカップのように絵付けが大事な器の場合には
とても有効です。
ただ単純に色を混ぜればいいというものでもないので、試してみたい方は
あらかじめご相談下さい。
Oさんのマグカップの作者は婦人画報の表紙を飾るくらいファンの多い方です。
柄を蘇らせる意義は高かったと思います。
カテゴリー: 生徒さんの作品