NHK文化センター柏教室のTさんの作品をご紹介致します。
お母様が木彫された葉皿の塗り直しをされました。
恐らく何らかの塗装がされていたようなのですが、それが経年で
剥落してしまっていました。
それを一旦、除去して新しく新うるしで塗り直しを行って頂きました。
木目を生かした塗りというと本漆の拭き漆という方法が代表的だと
思います。
新うるしでも可能な方法がありますので、今回はそれで修復して頂きました。
あまり新うるしを塗り込まず完成とされたので、手作りの感じや使い
込んだ良さも感じられると思います。
お母様の作品というと唯一無二のものです。
今作は陶磁器ではありませんが、そのような大切な物が蘇るという意味
では何ら変わりはありません。