日別アーカイブ: 2021年5月3日

トクサの状態

今年、春が来る前にトクサを刈り取られたと思います。
乾燥後のトクサの状態について質問が多かったのが、例年と様子が
違うというものです。

画像の左側が理想の状態です。
乾燥させても、しっかりと円筒形が維持されています。

ご質問が多かったのが右側のように萎んでしまった状態になってしまった
が、どうしてなのかという内容です。
なぜこの状態になるかというとトクサの壁が薄くて、乾燥させると萎んで
しまうからなのです。

近年エルニーニョ現象が続き酷暑が厳しかったせいか、トクサの生育も
影響を受けています。
壁がしっかり育たないうちに刈り取り時期を迎えてしまったのでしょう。

萎んでいる状態でも道具として使うことは可能です。
既に乾燥された方はそのままお使いになっても差し支えありません。

今後の対策としては寒さに当たってケイ酸の結晶化が進んでも硬くならない
場合は刈り取らず、さらに育てるのをお勧めします。
越年しているうちにしっかりしたトクサになるはずです。

ちなみにトクサは道具としてお使いになる場合は、20~30分水に浸して下さい。
トクサ自体が柔らかくなり、冬場の乾燥した時期でも粉砕してしまうことは
ありません。
また水が緩衝材になり、より磨いている面がツルツルになりますし、目詰まりも
防ぐことが出来ます。


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