あまりポピュラーではない漂白剤で漂白の実験をしています。
この小皿は60年くらい醤油皿として使われていたものです。
特に破損はないのですが、さっぱりさせようと漂白したところ、釉薬の
貫入に汚れが浮き上がってきました。
すでに3ヶ月ほどかけて漂白しているのですが、いまだに浸けた水が
茶色に濁ります。
60年かけて醤油が染み込んでいるのですから簡単ではないということ
なのでしょう。
金繕いの教室では修復を始める前に漂白をお勧めしますが、数時間、
数日では汚れが落ちないことがほとんどです。
しかし根気よく漂白して頂くと修復箇所がわからなくなる場合があります
ので、是非頑張って頂きたいと思います。