NHK文化センター柏教室のAさんの作品をご紹介致します。
様々な工夫をされるAさんですが、今回は仕上げの色を3色
使われました。
大鉢の割れです。
実は最初は右側の縁の割れを金繕いなさっていたのですが、完成前に再度
破損。
さらに真ん中に割れが生じてしまいました。
完成の段階でなるべく目立たないようにと最初に割れた部分を薫金泥で
仕上げて器自体の釉薬に馴染ませています。
後から生じた割れは大きく横切る線を銀泥で、縁の部分を金泥で仕上げ
られました。
最終的には銀泥の仕上げが薫銀泥のようになりますので、真ん中縁の金泥
だけが目に立つようになるはずです。
現段階で3色の金属粉を使っていても違和感がありません。
これが素材色である金属粉の素晴らしいところだと思います。