藤那海工房・木曜クラスのIさんの作品をご紹介致します。
本漆による大鉢の接着です。
生徒さんの作品を完成品でなく、作業初期をご紹介するのは初めてです。
なぜご紹介しようと考えたかというと、本漆の接着は新うるしより難しい
からです。
そもそもある程度粘り気のある新うるしでの接着は粘りがあって、多少の
無理が効きますが、本漆の接着は調整のタイミングが絞られていて、無理
は禁物というのが実感です。
Iさんの大鉢はひと抱えもある大きなもので、厚手の陶器ですから重さも
あります。
それがバラバラになっているのですから、形を整えるだけでも大変だった
はずなのですが、見事成功されています。
これは是非、途中段階でもご紹介させて頂かなければ!と撮影させて頂き
ました。
ここまで整っていれば後の欠損を埋めて仕上げをするのは難しくないと
思います。
今から完成が楽しみな作品です。