日別アーカイブ: 2020年4月6日
焼き継ぎを仕上げ直す
産経学園ユーカリが丘教室のWさんの作品をご紹介致します。
骨董市で購入された焼き継ぎの器を仕上げ直されました。
焼き継ぎとは江戸時代の修復方法で、ガラス質の成分を加熱して破損を
接着したものです。
一見、接着剤にも見える透明〜半透明の物質で接着されています。
難点は見た目が良くないこと。
ミミズ腫れとも揶揄されるくらい酷い仕上がりのケースもあります。
しかしそれが故に安価になっていることが多く、気に入った柄や形なら
お買い得と言えます。
また江戸時代の一時期にしかなされていない手法なので、焼き継ぎがされて
いるということは江戸時代に作られたものという証明にもなります。
Wさんの作品はミミズ腫れの部分を加工し、改めて金泥で仕上げをされました。
綺麗になって使う時の気分も良いかと思います。
焼き継ぎの直し方には他にも方法があります。
物の状態とお考えで方針が決まりますので、着手前にご相談下さい。