現在、東京藝術大学大学美術館で行われている「円山応挙から
近代京都画壇へ」展を見に行ってきました。
18世紀の京都で円山応挙は写生画で一世を風靡し円山派を確立しました。
その後、近世から近代へと引き継がれた画家達の系譜を辿る展覧会です。
系譜を辿るという内容がゆえに応挙の作品ばかりではありません。
しかしメインの「松に孔雀図」(全16面のうち4面)を見るだけでも十分
価値があると思います。
応挙は身近にあるものを徹底的に写生しています。
そのリアリズムに裏打ちされた作品はダイナミックな構図、メリハリの効いた
筆致で作品に昇華させています。
その存在感は系譜の誰にも超えられなかった感じがあります。
タイアップしている京都国立近代美術館と前期後期で作品が入れ替わります。
(「松に孔雀図」はそれぞれ同じ面を通期)
改めてスケッチの大切さを実感した展覧会でした。