月別アーカイブ: 2019年7月
ブラシコレクション
教室にお出での方のリクエストで仕上げに使えるブラシを探していました。
目に付いたものを取り敢えず購入して実験することを繰り返していたら、
結構な数を入手していました。
その結果、欲しい効果に対して適切なブラシがわかってきました。
もしこんな効果が欲しいというものがありましたら、ご相談下さい。
コレクションの中から適切なものをご紹介致します。
Midori先生式 トクサの育て方
ピラティスを教わっているMidori先生から頂いたトクサの状態が
とても良いので、育て方をお聞きしてみました。
土
培養土でも構いませんが、少し黒土を混ぜて水はけを抑えます。
日当たり
日陰の植物というイメージが強いかと思いますが、日当たりは選びません。
水やり
シダ科の植物なので、とても水を必要とします。
植木鉢で育てる場合は腰水といって鉢の下に水が溜まる受け皿を用意します。
肥料
春から秋の新芽が出る今の時期は、ハイポネックスなどの肥料を適宜与えます。
冬越しして刈り取った後、お礼肥として鶏フンか牛フンと堆肥を株の根から
離れたところに与えます。
これは肥料の効果がトクサにとっては強すぎるからだそうです。
このお礼肥を与えることによって新芽の発育を促します。
植え替え
鉢に根がいっぱいになったら植え替えます。
これは鉢の縁ギリギリにしか新芽が出なくなったりするので、わかります。
鉢から株を抜いたら、細かい根はほぐして落とします。
古い根を落とすことによって、新しい根が育ちます。
Midori先生の話を伺って思ったのが、適切な肥料と植え替えの必要性です。
トクサは虫もつきませんし丈夫な植物ですが、道具としてしっかりした物を
得たいと思ったら適切な処置が必要だということです。
トクサが上手く育たないとお悩みの方に参考になれば幸いです。
カードケースを使う
漆器やガラスの修復で使用する紙ヤスリの収納に困っている方は
多いと思います。
藤那海工房 金繕い教室のHさんがカードケースを使って便利に
収納されていたので、ご紹介致します。
ハガキファイルをご利用の方が多いのですが、使いたい番手を探して
めくる必要がありますし、出し入れもスムーズではありません。
その点、蛇腹式のカードケースだと一覧できますし、取り出ししやすいと
思います。
強いて言えば入れられるサイズに紙やすりをカットする必要がありますが、
使う時にはカットしなければならないものですから手間というほどでも
ないかと思います。
何よりコンパクトなので、持ち運びにも便利さを感じることでしょう。
どうしたらいいかお悩みの方は参考になさって下さい。
少し加筆
先日ご紹介しましたNHK学園市川オープンスクールのKさんの作品に
少し加筆して頂きました。
金泥の仕上げで遮られてしまった絵付けを金泥の上に加筆して頂いただけ
なのですが、随分印象が変わったように感じます。
主に染付けのブルーの線を描いていますが、面白いのが新うるしの色と
完全には一致していないのに、描いてみると全く違和感がないということです。
これは面積比の問題や下地の金泥の色に影響を受けているからだと考えられます。
加筆する際も大きな面積、長い線を描くのではないので、気楽に取り組めるのも
いいところではないかと思います。
該当する仕上げの場合にはオススメ致しますので、是非チャレンジしてみて
下さい。
ジョウロを買う
今まで使っていたジョウロが割れてきて見た目が悪かったのですが、ようやく
新しいものを購入しました。
左が今まで使っていた小ぶりのもの。
右が今回購入した大型のものです。
約3倍の水が入ります。
メーカーはイギリスのHaws社です。
ブログを書くにあたって調べたところ、1885年設立の老舗でした。
満水でもバランスよく持つことが出来、真鍮製の先端は錦糸のような
シャワーが出ると評される一品です。
プラスチック製でも10年持つという丈夫さ園芸用品としては重要。
(私は20年くらい使っていると思います。)
色はダークな赤とこのグリーンですが、やはり今回も植物と馴染むグリーンを
選択しました。
届いてビックリするくらい大きかったのですが、出る水量が多いので
水遣りが手早く終わるのは何よりです。
頑張って藍とトクサ、育てます!
藍の苗 出荷2019
植えきれなかった藍の苗をピラティスのMidori先生にもらって頂きました。
今年は既に原一菜先生にも苗を差し上げていますし、種をもらって下さった
方もあり、藍仲間が増えています。
Midori先生も色々なさりたいことがあるそうで、楽しみにしています。
今年は事情があり、あくまでも自分だけで生藍染めを行う予定です。
あとは虫害に気をつけて、せっせと水やりと肥料やりに集中します。
どうぞ大きく育ちますように。
景色になる線
よみうりカルチャーセンター大宮教室のOさんの作品をご紹介
致します。
抹茶茶碗の割れです。
元々、目の荒い素地でだったので、割れの線も直線的ではなく、複雑
でした。
細かに欠損もあったので、埋めるのは大変でしたが、仕上げてみると
それが複雑さを生み、見どころになったかと思います。
成功の秘訣はご本人が細かい作業を根気よくなさるのがお好きという
ことに尽きます。
丹念に細部まで作業されたからこそ、この仕上げなのです。
細部の詰めを「大丈夫です。」とおっしゃって、あまりなさらない方も
おられますが、Oさんの完成度の高い作品をご覧になれば、大丈夫とは
お考えにならないのではないか思います。