月別アーカイブ: 2019年4月
藤那海工房 金繕い教室の募集
私が主宰しております「藤那海工房」の金繕い教室の募集を行います。
月曜クラス:毎月第2月曜日 13:00〜15:00
最寄り駅はJR・地下鉄東西線 西船橋駅です。
募集するのはカブレの心配のない新うるしでの金繕いを行うクラスです。
最短で受講開始は5月13日月曜日からで、その後6月10日、7月8日と
続きます。
ご希望の方はHPの「コンタクト」のページからメールをお送り下さい。
詳細をご連絡致します。
少人数のクラスなので、よりお一人お一人に合わせたご指導が可能です。
じっくりと金繕いを学びたい方のご応募をお待ちしております。
鮮やかな釉薬に金泥
NHK学園市川オープンスクールのYさんの作品をご紹介致します。
師事している陶芸家の先生の作品を金繕いされました。
鮮やかな釉薬が特徴的な作品に、金泥の仕上げがとても合っています。
特に内側の仕上げの線は、釉薬の景色と馴染んでいて、作品の一部と
なったかのようです。
他にも同じ先生の作品を金繕いなさっているので、完成しましたらその
合わせの妙をご覧頂きたいと思います。
夜桜 2019
意図せず夜桜見物出来ました。
東京駅八重洲口近くの商店街です。
すでに葉が見えていましたが、夜桜独特の妖しい雰囲気は
味わえました。
例年、あえて桜見物には出かけないのですが、思わぬところで
出会えるとラッキーな気分になります。
予報によれば今週末で桜も終わりとのこと。
来年もラッキーな出会いを期待します。
残り布とは思えない筆巻き
セブンカルチャークラブ成田教室のAさん作製の筆巻きをご紹介
致します。
まずはAさんが同じ教室の方にプレゼントされたバージョンです。
道具を入れる部分が斜めにカットされているところが、おしゃれです。
タックが入っているので、太さのあるものでも余裕で入る工夫もされています。
くるくると巻いて縁と表についている2本の紐を結べば、綺麗に収まります。
縁と紐、本体の布のコーディネートがぴったりで、残り布とは思えません。
ちなみにAさんご本人のものは、こちらです。
こちらも本体の布と紐のコーディネートがされていて、大変美しいものに
なっています。
「簡単に出来ますよ。」とはAさんの談ですが、決してお裁縫が得意とは言えない
私からしたら大変な作業です。
仲々気に入った道具入れがないと悩んでいる方は多いと思います。
是非参考になさって下さい。
水金泥の仕上げ
NHK文化センター千葉教室のNさんの作品をご紹介致します。
水金泥を使って仕上げられました。
水金泥とは金の含有量が60%程度、銀の含有量が40%程度の泥粉を言います。
教室で教材としてお出ししている金泥は97.7%ほどの金含有量なので、色味を
比べると、やや白っぽい感じに見えます。
おとなし目の金なので、染付との相性もいいです。
欠けとひびの直しが器元々の葉の柄と酷似していて、2箇所入っていても
違和感がありません。
同じフリーカップで左のひびが水金泥、右の欠けが金泥で仕上げ
られています。
並べてみると色の違いがよくわかると思います。
どちらも釉薬に合い、綺麗に見えます。
金泥には水金より金の含有量の高い青金(金 75.5%、銀 24.5%)も
あります。
こちらはやや黄色味が強くなってきますので、器の感じに合わせて検討
されることをお勧め致します。
ただ銀の含有量が高い分、後々の硫化が想定されます。
その点を考慮の上、ご決定下さい。
財前謙展
原一菜先生の知人である書家・財前謙先生の個展を拝見して
来ました。
漢字あり、かなあり。
掛け軸あり、屏風あり、巻紙あり。
と様々なスタイルの書が展示されています。
表具に若手の方を起用して、挑戦的な試みもされています。
変態仮名と呼ばれる仮名の連綿とした文字ではなく、現代人が読める
かな書になっています。
しかし何よりお優しい先生のお人柄が偲ばれる文字です。
眺めているだけで幸せな気分になる感じです。
会場には原先生の花生けもあります。
木曜日で花材を交換されるそうなので、水曜日までとそれ以降と
ご覧になるのもいいかと思います。
会場は銀座幸伸ギャラリー。
会期は4月7日日曜日までです。