漢字の臨書で使っているのが、中国の宣紙で「毛辺」という
ものです。
画像でお分かりのように、色はベージュでゴミは入っているし、穴も開いて
いる、シワも寄っていると決してクオリティーの高い紙ではないのですが、
独特の風合いが気に入っています。
実はこの紙は竹を主原料としていて、作り方が悠然としています。
1.若竹を裂いて渓谷の流水で自然に腐らせる
2.腐って柔らかい繊維の束になったところで煮て晒す
3.山や渓谷の草原に広げ、1年天日に晒す
途中2〜3回、表と裏をひっくり返す
4.漉く
(参考 榊 莫山 「文房四宝 紙の話」)
何より価格が安いのが練習用として最適だったのが、近頃値段が上がって
いると聞きました。
原因はてっきり中国の人件費が上がったのかと思ったのですが、何と
環境問題に引っかかったからなのだそうです。
この紙自体は問題がないのですが、周辺が問題になった模様。
ただでさえ偽物が出回る紙なので、ネットで買ってしまう訳にもいかず、
悩ましい限りです。