日別アーカイブ: 2018年12月18日
お納めしました
先日お納めした金繕いの依頼品を、ご紹介致します。
まずは練り込みのお皿です。
かなりバラバラに割れてしまっていました。
練り込みとは色の異なる粘土を練り合わせて模様を作る技法のこと
で、金太郎飴を想像してもらえばわかりやすいと思います。
お預かりしたお皿は、練り込みが小花柄のように見える可愛らしいものです。
これに金泥の仕上げがとても映えました。
破損上、仕上げが太くなってしまったところは、練り込みの線が続くように
銀泥でラインを入れてあります。
これが持ち主の方に好評だったそうで、一安心しました。
次もお皿の割れです。
こちらは直径25cmほどの陶器です。
仕上げを釉薬の感じに合わせて硫化した銀箔を使いました。
1箇所だけ、黄色の斑点のところは金箔に変えてあります。
どちらもちょっとした工夫ですが、程よく馴染ませた感じが成功して
いるのではないかと思います。