日別アーカイブ: 2018年7月9日
穂先を整える
本漆にしても新うるしにしても、筆は中性洗剤(台所洗剤)で
洗うことをお勧めしています。
洗った後はどのように処理されているでしょうか?
濡れているうちにキャップに入れないと、毛がキャップの中で逆立って
しまいます。
しかしキャップに入れる前に大事なことがあります。
穂先を整えることです。
軸に近い腹とか腰と言われる胴の部分をしっかり指先でまとめて
膨らまないように締めます。
さらに命毛と言われる先端部分は、軸と芯が通るように位置を決めます。
ほんの数秒で出来る作業ですが、これを怠ると穂先は膨らんで広がり
ますし、穂先は自分の意思とは違うところに線を描きます。
太い線しか描けませんという方は、もしかするとこの手入れが足りない
のかもしれません。
いい仕上げは、道具の手入れから。
ちょっと気にして試してみて下さい。
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