NHK文化センター 柏教室のUさんの作品をご紹介致します。
マグカップの把手が割れてしまったのを接着し、再使用が可能
なように竹で補強されました。
作家さんもののマグカップの把手が5か所で割れ、4つのパーツに
分解していました。
接着後、把手の内側を竹で補強してあります。
これによって、やや大ぶりなマグカップも再使用が可能になっています。
難しかったのが把手の形状が不定形で、竹の加工が複雑になったことです。
Uさんはそれをクリアし、把手自体に馴染ませるのも異例の早さでした。
このあたりは手作業がお好きなUさんの天性のものと思われます。
竹を使用した把手の補強は、竹の曲げ加工や把手自体に馴染ませる手間
はかかりますが、今回の作品のようにカップ部が重いものですと安心感が
大きいと思います。
このマグカップは金繕いを頼まれたもので、持ち主に返却されます。
そのような場合、より安全な方法で修復されるのがよろしいかと思います。
把手内側にしか補強が入っていないので、作家さんの意匠を崩すことなく
仕上げられています。
高い完成度に持ち主の方も驚かれること間違いなしです。