日別アーカイブ: 2018年5月11日
プラチナ泥の仕上げ
藤那海工房 西登戸教室のOさんの作品をご紹介致します。
ひびをプラチナ泥で仕上げをしたカップです。
Oさんとしては、もう少し細い線で仕上げたかったそうなのですが、
画像で客観的に見てみると、カップのデザインといいバランスなの
ではないでしょうか?
線の描き方も安定していて、いい線が描けていると思います。
シルバー色というと「銀」ですが、硫化して色が変わってしまうのが
合わない器もあります。
Oさんのカップは繊細な薄手の白のマット釉で、こちらには銀の硫化色
は合わないと判断されました。
そこで仕上げに使われたのが「プラチナ泥」(白金泥)です。
プラチナは銀と比較すると青味があり、若干暗い色をしています。
金の価格が上がったことで差が縮まりましたが、確実に金より
高価であることには変わりがありません。
ただ大切に使えば、かなりの量が直せますので、損をした感じには
ならないかと思います。
一般的に銀色というと「錫」を使う方が多いと思います。
プラチナ泥から比べたら、かなりの安価で気兼ねなく使えるとは
思います。
ただ錫は耐薬品性が弱いこととチープさは否めないので、オススメ
してはおりません。