刷毛・ブラシ専門店 江戸屋

漆刷毛を求めて日本橋の江戸屋さんに行ってきました。

江戸屋さんは享保3年(1718年)創業。
建物は大正13年(1924年)建築で登録有形文化財になっています。
木造2階建て、人造石洗い出し仕上げのファサードは刷毛を表し、
看板建築と呼ばれるものです。

関東大震災の後、再建された現在の建物は、今年94歳。
時代の荒波から守られた建物はファサードだけでなく、内部も
魅力があります。


小さな引き出しには約3,000種類にも及ぶ商品が丁寧にしまわれて
います。
ガラス戸を開けて中に入るのは少々勇気がいりますが、外観だけでなく
引き出しが並ぶ様をご覧頂きたいと思います。


江戸屋さんの漆刷毛は、全通しと言われる端から端まで毛が入った
タイプです。
画像のサイズは8分(24mm)。

人間の髪の毛で作られた穂先は、平滑に塗るだけでなく細部までしっかり
塗ることにかけても他の追従を許しません。
(拙著では貝合わせの金箔貼りの際に使用しています。)

なお購入したままでは使えませんので、お求めになりましたら仕立てる
方法を教室でご確認下さい。

【豆知識】看板建築とは
大正期から昭和初期にかけて道路側の全面を看板のように仕上げた店舗建築。
銅板貼りが多い。


カテゴリー: 基本のき, 日常の風景   パーマリンク

コメントは受け付けていません。