工程の説明に使っているなます皿です。
この柄は何の柄ですか?と質問を頂きました。
これは「瓔珞紋」と言います。
説明を「古伊万里の文様」(著:大橋康二 理工学社)より引用します。
瓔珞とは珠玉や金銀の加工品を編んで、頭・首・胸にかける装身具の
ことであり、仏像や寺院内の天蓋などに下げて飾った。
また、もとインドの貴族階級の人々が身を飾ったもの。
中国磁器では元の白磁仏像にビーズ状の玉をつないだ例があるが、
明時代の染付にも描かれ、特に明末の芙蓉手大皿や呉須赤絵などに
瓔珞文を描いた例が多い。
何となく繊細で女性好みの柄だとは思っていたのですが、改めて
調べてみて納得しました。
アクセサリーが元になっていたからなのですね。
この皿は薄手で縁が輪花になっているところも柄と合っています。