薄め液を筆洗い用に別の瓶に分けて頂いていますが、これが
道具入れの中で倒れて金・銀泥の包みに浸透してしまうという
「事故」が起きることがあります。
浸透してしまうと金・銀泥は固まってしまい、使えなくなって
しまいます。
10月から受講を初められた方が、この「事故」を避けるとても
良い工夫をされていました。
ちょうど小分けした瓶がすっぽり入る穴が空いた梱包材を利用して
瓶が倒れないようなケースを作られていたのです。
空いた空間がある道具箱だと、どうしても瓶の転倒が心配になりますが、
これがあれば安心です。
このような工夫をして「事故」を防いで頂けたらと思います。
ところでもし金・銀泥に筆を洗って新うるしを含んだ薄め液が浸透して
しまった場合、洗って復活させる方法があります。
ある程度の損失が出ますが、洗う過程で粒が揃うということもあります。
ただ時間がかかります。
また私の方では説明するに止まりますので、ご自身で作業をして頂く
ことになります。
この点を考えますと、やはり「事故」には合わない方が良いかと思います。