ちょっとした遊び

NHK文化センター 柏教室のHさんの作品をご紹介致します。
Hさんは最近仕上げにチャレンジし始めたのですが、蒔下の
弁柄漆の塗り方がお上手なので、とても綺麗な仕上がりになって
います。


少し深さのあるお皿の縁が3か所欠けていました。
銀泥で仕上げられていますが、これはいずれ硫化して釉薬に馴染む
ことを計算されています。

同じお皿の欠けなのですが、こちらは大半が裏面だったので、あえて
金泥で仕上げられました。
白系の釉薬の場合は金泥が合うことが多いので、この選択は正解だと
思います。
表面と合わせる必要はないという柔軟な考え方の仕上げとなりました。

こちらも柔軟な考え方の仕上げです。
器の内側はしっかりニュウが入っているのがわかったので仕上げられましたが、
外側は仕上げられませんでした。
これは外側の釉薬がザラザラで、ニュウが目立たなかったからです。

よくお話しているのですが、仕上げはお好みです。
欠損が埋まった時点で使用上は問題がなくなっているので、仕上げと
言っているのはお化粧です。
ですので一応のセオリーはあるものの、従わなければならないものは
ありません。

どうぞHさんのように柔軟な発想で考えてみて下さい。


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