陶磁器に蒔絵する技術だけカルチャーセンターで教えてもらえないか
とのご質問を頂きました。
残念ながら答えは「出来ません」です。
それはカルチャーセンターのシステムに反するからです。
カルチャーセンターとは従来流儀に入門しなければ教えてもらえなかった
ものを「グループ学習」というスタイルにすることによって、安価で
しがらみもなく学べるという近年生じた習い事の形です。
この安価で済む「グループ学習」とはカリキュラムに則り、一律同じ
ことを学んで頂くという縛りが生じます。
つまりご質問のように個人のご要望には答えられないのです。
同様の理由で自分の直したい器についてのみ教えてもらいたいという
ご希望にもお答え出来ません。
メリットを重視してカルチャーセンターを選ばれるのであれば、カリキュラム
で蒔絵をお教えする機会を待って頂くしかありません。
もしそれが待てないということであれば、私個人の教室に来て頂くのが
良いかと思います。
その他ご理解頂きたいのが、カルチャーセンターの教室は入れ替え制では
ないことです。
私の場合、一クラスの定員を12名としていますが、欠員が生じた数だけ
新規募集を行っています。
ですからクラスには必ず数年継続している方と、新規受講の方が存在する
ことになります。
これは大変良いシステムで、新規の方は先の工程の様子がわかりますし、
継続している方は基本の復習が出来ます。
新規の方に集中して説明してもらいたいので、教室の全ての方が新規受講の
方のみになる機会を待ちたいという方もおられるかもしれませんが、
そのような状態になるのは、クラス自体が新規開講の時だけです。
カルチャーセンターの教室にお申し込みになる前に、このようなものだと
いうことをご理解頂ければ幸いです。