接着は一度に

港北カルチャーセンターで「のりうるし」のカリキュラムを
行いました。
のりうるしは、米糊と漆を混合することによって漆のみの
接着より10倍強度が出るものです。
ですのでバラバラに割れたとか、機能がある器の接着に
お勧めしています。

上の画像のお茶碗は13パーツに割れてしまっていました。
かなり小さいパーツもありますが、一気に接着をしています。

まず事前に組み立てのシュミレーションを行い、手際よく接着
出来るようにナンバリングしています。
また仮止めの方法にもテクニックがあります。

バラバラに割れた器の接着の場合、よく質問があるのが、少し
ずつ接着を進めていくのかということです。
上の画像でお分かり頂けると思いますが、一度に組み立てを
行います。

少しずつ組み立てていくと角度や接合の仕方にズレが生じて、
全部が組み立てられた時に必ず辻褄が合わないところが出る
はずです。
その結果は仕上げで回収しなければならなくなりますので、
美しい仕上げは望めないということになります。

画像の中に赤い線が見えると思います。
実はこのお茶碗、もう少しで完成になるところ、飼われている
猫に割られてしまったそうです。
でものりうるしのパワーで接着出来ました。

「猫にやられてしまった!」というお話は、教室でよくお聞き
します。
どうぞご注意を!


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