NHK文化センター ユーカリが丘教室のFさんの作品を
ご紹介致します。
全長50cmほどの大型の花器のひびでした。
金繕い完了後からは想像出来ませんが、かなり深刻なひびで、
割れる寸前だったのです。
しっかり養生を行い、綺麗にひびが止まりました。
Fさんご本人は仕上げの線をもう少し細くしたかったそうなのですが、
花器の大きさからすると、これくらいの堂々とした線の方が合うと
思います。
花器自体のダイナミックさに仕上げの良さが加わって、とても格好
いい金繕いになりました。
深刻なひびの場合、よく質問があるのが、割ってしまった方がいい
のではないかということです。
しかしどんなに深刻なひびでも割ることはありません。
というのは割れの接着の方がズレが出る可能性があるので、割らずに
養生をしっかり行うことでぴったり合わせます。
この際の養生の仕方や、合わせ方については、器それぞれで違いが
ありますので教室でご確認下さい。