3月のことで少々前になってしまいましたが、福井・金沢に
旅行に行ってきました。
金沢に行くのは4回目ですが、今回のテーマは「北陸新幹線に
乗りたい」と「クラフト」でした。
北陸新幹線で金沢到着後、足を伸ばしたのが福井です。
漆器、陶器、和紙の他、刃物、箪笥といった「ものづくりの里」です。
まず行ったのが漆器です。
越前漆器の特徴は、下地が「渋下地」という柿渋と炭を混ぜたもので
作られていることです。
あまり加飾されておらず、シンプルなイメージがあります。
しかし注意してみると本体が木とは限らず、樹脂のものが多くあります。
さらに価格が安いと思うと、漆ではなく樹脂塗装だったりします。
これが見ただけではわかりません。
手に持ってみると本体が樹脂製の物はひんやりとした感覚がありますが、
木と樹脂の混合物だったりすると、木のものと変わりがありません。
はからずも漆器業界の現状を見たようでした。
「うるしの里会館」では職人工房があり、この日は下地職人さんと、
沈金の職人さんがおられたので、お話を聞くことが出来ました。
特に興味深かったのが、沈金職人さんの話です。
どうやって彫り込んだ溝に金を残すのか質問したところ、最終的には
「職人の経験」であることがわかりました。
やはり奥が深い!
その後、和紙、刃物、越前焼、メガネと駆け足で見て、初日は終了
しました。
見学先は大抵17時で終了します。
お出かけになる場合は、計画的に回られるのをオススメ致します。