渋く硫化

新うるしの特徴として、銀泥の硫化を止めることが出来ます。
ほどよく硫化したところで、止められた方の作品をご紹介
致します。

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NHK学園市川オープンスクールのKさんの作品です。
Kさんは体験講座で桜の花びらの蒔絵をされているので、紅葉に
挑戦されました。
紅葉は一見難しいように見えますが、描き方があります。
成功の秘訣は、お手本をよく見ること。
そういう意味で、Kさんの紅葉はとても綺麗に描けています。
その紅葉がお好みの硫化程度になったところで、止めて頂きました。

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よみうりカルチャーセンター大宮教室のEさんの作品です。
散らした桜の花びらが、綺麗に硫化しました。

画像で硫化の程度が上の方と下の方と違うのにお気づきになるかと
思います。
これはEさんが、お皿を箱で支えて立てかけていたことが理由です。
箱に隠れていた下の方の花びらの硫化が少々遅れているのです。
これはこれで面白い景色になったので、この時点で硫化を止め
られました。

銀は蒔くタイミングが難しい所がありますが、硫化の程度が楽しめます。
ぜひチャレンジしてみて下さい。

※文中で「硫化を止める」と表現していますが、正確には極めて
遅く出来るという意味です。
厳密に止めることは出来ませんので、将来的には黒化の可能性が
あります。


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