月別アーカイブ: 2016年3月
教材到着2016.春
カルチャーセンターでは4月と10月に募集を行うところが
ほとんどなので、それに合わせて教材の発注をしています。
各教室でも注文を承っていますので、到着する教材は相当な
量になります。
これをそれぞれの方の注文に従って小分けしていくと、ちょっとした
お店状態になります。
毎回の教室ではご依頼頂いた教材のみ持参して参ります。
ですので教室当日のご要望にはお答え出来ません。
あらかじめご依頼頂きますよう、お願い致します。
また教材の購入先について、ご質問を頂くことがあります。
これに関してブログでもご紹介していますが、お問い合わせにも
お答えしております。
一菜会の講座で使用している教材は、全て市販されているもの
ばかりです。
特注品なので一菜会からしか購入出来ないといった性質のものは
ありませんので、ご安心下さい。
なお私が助手として伺っている原一菜先生の教室に関しては、
原則的に教材のご注文は承っておりません。
ご了承下さい。
スポイト瓶 替えゴム
面相筆も
このところ「こんな筆もコリンスキー」だったという情報を
頂いておりますが、面相筆にもコリンスキーがあったという
のを見せて頂きました。
以下に面相筆について榊莫山先生の本から説明を抜粋します。
本来は画筆です。
穂が細く、長いので、細かい描写や人や動物の面相(眉や
鼻、ヒゲなど)を描くのに都合がよいので面相筆と呼ばれて
います。
穂の付け根が二段式になっているのが特徴ですが、これは穂が
細くて持ちにくいので、持ちやすい太さにするためです。
毛の材は剛毛と分類される馬が多いようです。
面相筆というと私は穂の腹の締まりがゆるいのが気になり、
使っていませんでした。
今回ご紹介頂いた筆を実際使わせて頂いたのですが、コリンスキー
ならではの水毛がしっかりあり、なかなかの使い心地です。
小さな仮名文字にもいいようです。
お話を聞いて面白かったのが、コリンスキーの雄と雌では、毛の
堅さに違いがあるということです。
雄の方が雌より堅いそうで、使い心地に違いがあるそうです。
この筆を使わせて頂いて、使えないと思っていた細く長い蒔絵筆に
挑戦してみようかという気になっています。
お皿の持ち運び
教室に修復中の器を持って来られる時に、皆様いろいろ
工夫されています。
その中でこれはと思うものを、ご紹介したいと思います。
以前私は緩衝材に包んで箱に入れて持ち運びますとご紹介
しましたが、中皿以上になるとなかなか箱がなくて困ると
思います。
秀逸のアイディアが、書類ケースに入れるというもの。
平らな箱が難しいのですが、書類ケースの薄さが丁度よいの
です。
画像ではぷちぷちに包んでいますが、粘着剤を使えばどこにも
触れずに持ち帰りも可能です。
ぜひ参考になさって下さい。
ヒュウガミズキ
今月の花活けのお稽古で活けたのは「ヒュウガミズキ」でした。
先日ご紹介しました「ニオイトサミズキ」もヒュウガミズキと
同じマンサク科でした。
ミズキというと一青窈の「ハナミズキ」をイメージしますが、
こちらはミズキ科と種類が違うのです。
お問い合わせがあり、違いに気がつきました。
ニオイトサミズキと違ってヒュウガミズキは、1カ所に2つ程度しか
花がつかないので、しとやかな感じがします。
茶花にはとてもよいと思います。
特に香りはしませんが、同じように黄色が春らしい花です。
何とノベルティー
NHK文化センター ユーカリが丘教室のNさんの作品を
ご紹介致します。
微妙なゆらぎのあるヒビの線が美しいお皿です。
来歴をお聞きして、びっくりしました。
何とご実家で使っておられたノベルティー品なのだそうです。
優美な陽刻文様と、縁からぼかしで入ったブルーがとても綺麗
なので、とてもノベルティー品とは思えません。
ご実家が陶磁器生産のメッカ、愛知県なので、クオリティーが
高いのでは?というご意見が教室から出ましたが、その通り
かもしれません。
いずれにしろ思い出あるご実家の品が蘇って、また思い出が
続くというのが、金繕いならではのお話となりました。
こちらは大鉢の割れを修復されたものです。
もともと金彩で幾何学文様が縁に入っていたので、金泥の
直しも馴染んでいます。
たっぷりとお料理を盛れる器なので、食卓も賑やかになると
思います。
Nさんは器がお好きなので、現在作業中の器も完成が楽しみな
ものばかりです。
完成次第、またご紹介させて頂きたいと考えています。
桜の貝絵
NHK文化センター柏教室日曜クラスのUさんの作品を
ご紹介致します。
金箔を貼った貝に桜を描いて下さいました。
カリキュラムでは金箔の扱いを練習するためにハマグリ貝に
金箔を貼って頂いています。
ご希望があれば、これに絵を描くご指導もしております。
Uさんは顔彩の使い方から始め、構図の取り方、桜の描き方
と練習を進め、完成に至りました。
しだれ桜を題材とし、上品な作品に仕上がったと思います。
そして絵を描くというのが楽しくなって頂いたのが、何よりの
成果ではないかと思います。
貝絵には日本文化を背景にしたセオリーがあります。
もちろんご自身のフィーリングで描いて頂いても構いませんが、
せっかく教室に来て頂いているのですから、これを機会に
そのセオリーを踏まえた制作をして頂ければと思っております。
貝香合に仕立てた場合、茶道の流儀によってはあしらい方に
異存がある方がおられます。
しかし陰陽など日本文化をもとにしてご説明しておりますので、
ご自身の流儀の主張は心の内に収めて、お聞き頂けたら幸いです。
紅筆も
先日ネイルアートの筆がコリンスキーだった、というブログを
書きました。
そうしたところNHK文化センターユーカリが丘教室のMさんから
情報が寄せられました。
紅筆もコリンスキーだったのです。
日本橋の老舗•江戸屋さんや、習字の筆を購入している玉信堂さんの
HPを見てみたところ、やはり紅筆の高級なものはコリンスキー
でした。
確かにコリンスキーのしっとりと柔らかい毛は、唇に馴染みそう
です。
もしこんなものもコリンスキーだったというものがありましたら、
情報お寄せ下さい。
今、榊莫山先生の筆の本を読んでいるので、好奇心がそそられます。
モダンデザイン
NHK文化センター柏教室のKさんの作品をご紹介致します。
三角形の部分が銀泥で仕上げられた欠損部です。
それぞれ小さく縁が欠けていたのですが、これを形そのままで
仕上げるのではなく、器もともとの柄に合わせて三角形にされ
ました。
4枚のお皿でそれぞれ位置が違っているのは、その為です。
難しいのは、その三角形の大きさ、向きです。
Kさんはいろいろ試行錯誤したそうですが、1枚だけで写した画像は
自信作だけあって、三角形の大きさ、向きが完璧です。
これは抽象柄の染色をなさっているKさんならではと言えます。
このようにきれいに形を出すのには、通常の仕上げと違った準備が
必要です。
この方法にチャレンジしたい方は、教室でご相談下さい。