月別アーカイブ: 2016年2月
金繕いした器を洗う
講座で「金繕いをした器は洗えるのか?」という質問を
受けました。
金繕いは器を再び使うために直す技法ですから、洗えると
いうのは当然の条件になります。
ご質問の主旨は、「普段行っている食器洗いのように洗える
のか?」ということだと思います。
これに関しての答えは「洗えます」となります。
但し気をつけなければならないことはあります。
新うるしの教室で行っている仕上げの方法は「蒔き放ち」という
方法です。
特に表面をコーディングしていませんので、洗う際には漆器と
思って扱って頂くのがよろしいかと思います。
以下に以前のブログで書いた修復後の器の扱い方を再録
致します。
1.電子レンジで使わないこと…金銀泥がスパークします
2.食器洗浄機で洗わないこと
3.目の洗いスポンジで洗わないこと
4.クレンザーを使用して洗わないこと
5.割れた物を修復している場合には片手で持たず、両手で持つこと
仕上げた部分は、再度仕上げ直すことが可能ですが、せっかく
仕上げた状態を出来るだけ長くよい状態でお使い頂きたいと
思います。
カルチャーセンター 2016年2月期の募集
TOPページでもお知らせしていますが、2月から始まる
カルチャーセンターのクラスが2つあります。
◯港北カルチャーセンター Aクラス
毎月第1土曜日 午後1:00〜3:00
2/6からスタート
横浜では私自身が講師をしている唯一の教室です。
大変熱心な方々が受講して下さっているので、新しく
入られる方も充実した雰囲気にご満足頂けると思います。
○JEUGIAカルチャーセンターイオンモール八千代緑が丘
毎月第2金曜日 午前10:00〜12:00
2/12からスタート
このたび新たに開設された教室です。
カルチャーセンターの新規開設は、この教室が最後になるかと思います。
千葉県内の各教室は満席の教室が多いので、近隣の方はぜひ受講を
ご検討下さい。
いずれも講座開始前日まで受講を受け付けております。
ご検討、よろしくお願い致します。
断面のヒビ止め
このところ断面のヒビ止めについて、同じような間違いが
続きましたので、ブログでご紹介致します。
ヒビを伴う接着の場合、ヒビ止めを行って頂きます。
断面に関しては、その状態を拝見してヒビと見なしていい状態
だった場合に、ヒビ止めを行って頂いています。
これが接着には必ず断面のヒビ止めを行うというように記憶して
しまっている方が続きました。
さらにヒビ止めの際に、水を使用する方もありました。
前述しましたように、接着の際に断面のヒビ止めは必須では
ありません。
またヒビ止めに水を使用することはありません。
ご自宅で作業する場合、お手数ですが教室で板書して頂いた
ノートを再確認するようにお願いします。
もし手順が不明なところがあれば急いで作業せず、教室で確認
するまでお待ち下さい。