講座で「金繕いをした器は洗えるのか?」という質問を
受けました。
金繕いは器を再び使うために直す技法ですから、洗えると
いうのは当然の条件になります。
ご質問の主旨は、「普段行っている食器洗いのように洗える
のか?」ということだと思います。
これに関しての答えは「洗えます」となります。
但し気をつけなければならないことはあります。
新うるしの教室で行っている仕上げの方法は「蒔き放ち」という
方法です。
特に表面をコーディングしていませんので、洗う際には漆器と
思って扱って頂くのがよろしいかと思います。
以下に以前のブログで書いた修復後の器の扱い方を再録
致します。
1.電子レンジで使わないこと…金銀泥がスパークします
2.食器洗浄機で洗わないこと
3.目の洗いスポンジで洗わないこと
4.クレンザーを使用して洗わないこと
5.割れた物を修復している場合には片手で持たず、両手で持つこと
仕上げた部分は、再度仕上げ直すことが可能ですが、せっかく
仕上げた状態を出来るだけ長くよい状態でお使い頂きたいと
思います。